早々にミソが付いたのは、初入閣でこちらも2世議員の、加藤鮎子こども政策担当大臣(44)だ。
疑惑は21年の政治資金パーティーで、法律の上限を超えたパーティー券代金を受け取ったとするもの。「寄付金250万円を誤ってパーティーの収入として記入した」と回答して火消しを図ったが、ワキの甘さを指摘されても仕方がない。
ただし関係者の本当の懸念は、別のところにあった。
「慶應卒で留学経験があり、帰国後は外資系コンサル会社に務めていた加藤大臣の素顔は、自分の間違いは認めたくないタイプで、常に上から目線。父の代からの秘書たちを『そんなこともできないの』と冷笑し、次々にクビにしてしまった。一時期は、秘書が1人もいなかったこともあったとか」(政治部記者)
パワハラ気質で命取りになると危惧されているのだが、
「政務官時代にも目立った活躍はなく、2児の母という実績だけで数合わせの女性大臣だ。失言、問題発言が出るならここからだろうな」(自民党関係者)
加藤大臣の元夫は恐妻家キャラの宮崎謙介元議員(42)。結婚当時は、今よりもっと尻に敷かれていたという話も伝わってくる。
現役の医師でもある自見英子地方創生担当大臣(47)は、逆にスキャンダルを経て大臣に抜擢された変わり種だ。
「入閣理由は票田である医師会への配慮です。橋本龍太郎元総理(06年死去)の息子との不倫略奪婚も、今さら蒸し返されないでしょう。むしろ万博関連の対応の拙さが気にかかる」(自民党関係者)
数百億円規模で予算の上振れが想定される大阪万博の担当者として、「私のモットーは常に現場主義」と大見栄を切った自見大臣。さっそく9月17日、大阪に視察に向かい、吉村洋文府知事(48)らと意見交換会を行った。しかし、ジャーナリストの横田一氏は実情を喝破する。
「会談はわずか30分で、会場の夢洲エリアには立ち入らず。日曜日で工事業者が休日のため安全確保ができない、という理由でしたが、日程変更や業者と調整するなどできたはず。わざわざ税金を使って大阪に行ったのに現地を見ない、とはどこが現場主義かと。言行不一致も甚だしい。費用に関する質問も、『上振れしないよう努力する』という姿勢を見せればまだいいですが、与えられた原稿を棒読みするように『精査中』と答えるだけでしたよ。働かない無駄な人員をバシバシクビにするぐらいの働きを期待したいのですが‥‥」
万博開催まで残り1年半。初入閣の自見大臣がハデな辣腕を振るわないと、まだまだスキャンダルが噴出しかねない雲行きだ。