有田芳生だけじゃない「議員時代より活躍する元センセイ」その「共通する資質」とは?

 7月の参院選で3選を目指すも落選、その後、本業のジャーナリストに戻り、旧統一教会問題の急先鋒として紀藤正樹弁護士や鈴木エイト氏らと並び、連日ワイドショーや情報番組に出演している有田芳生氏。

 議員時代はテレビの出演機会もニュースで取り上げられることも少なく、《議員時代より稼いでそう》《野党議員やってたころより国民に貢献してる》などというネットの書き込みもあった。

 実は、有田氏のように国会議員に落選、または政界引退後にコメンテーターとしてテレビで活躍する人は少なくない。例えば、小泉チルドレンとして05年から4年間、衆議院議員を務めた杉村太蔵氏もそのひとり。「薄口政治評論家」とイジられたりもするが、ユーモアがあり、わかりやすいコメントで視聴者にも好評。議員を辞めてから13年経った今も、多くのレギュラー番組を持つ売れっ子だ。

 また、衆議院議員を2期務め、自民党離党後は小池百合子東京都知事を側近として支えた若狭勝氏も、17年の政界引退後はコメンテーターとして活躍。元東京地検特捜部という経歴もあり、汚職や脱税、経済事件などの解説には欠かせない人物だ。

 他にも元国会議員同士の宮崎謙介・金子恵美夫妻も、議員引退後にテレビ出演が激増した。宮崎氏は2度の不貞スキャンダルの経験を生かし、ワイドショーでは芸能人の不貞報道にもコメントしている。

 さらに17年に「このハゲーッ!」と秘書へのパワハラで話題になった豊田真由子氏も現在はテレビでその姿を見る機会が多い。もともと厚生労働省のエリート官僚だったこともあり、その知識を買われて番組内で解説などを行っている。

「国会議員になるくらいなので彼らはみな一様に弁が立ち、アドリブが利く。専門知識もありますし、過去に問題を起こしてもそれをネタにするくらいの図太さがある。そういう意味ではテレビ向きの人材の宝庫とも言えます」(民放プロデューサー)

 選挙によって「ただの人」になった元センセイたちにとって、テレビは格好の受け皿となっているようだ。

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