9月3日に福島県南相馬市で開催された小中学生のサーフィン体験イベントに参加し、自らもサーフィンをする姿を見せた小泉進次郎衆議院議員。自民党のサーフィン議連幹事長を務めているからなのだが、あまり上手いとは言えない波乗りを見せたと思いきや、陸に上がるとビショ濡れのままヒラメの刺身をペロリ。もちろん、東京電力福島第一原発処理水の海洋放出が国際的波紋を広げている場所ゆえ、安全性をアピールするためなのだが、なんともストレートで脱力感あふれるパフォーマンスに評判は上々だ。
SNSでは「あれ、最高だな。一発で心持っていかれたわ」「(自民党の)進次郎の正しい使い方すぎる」などと、本人としては必ずしも喜べるような称賛ばかりではないが、ともかくもウケを取れたのだからOKとすべきだろう。政治家には、体を張って好かれるくらいの思い切りが必要になる時があるものだ。
このパフォーマンスが、処理水放出で反発が上がっているお隣・韓国でも話題なのだとか。
「もともと進次郎議員は韓国でも有名で、『ファンクルセク座』というあだ名をつけられているほど。“ファンクルセク”というのは『Fun+Cool+Sexy』の英語をつなげて縮めたもので、ここにちょっとした敬称を示す『座』を付けてファンクルセク座となった。もちろん、これは進次郎議員が環境大臣だった19年に、国連の気候変動問題を話し合う会議に出席した際、『気候変動のような問題には楽しく、かっこよく、セクシーに対応すべきだ』と話したことを受けたもの。なので強引に意訳すれば、天然キャラ王子とでも言ったところでしょう」(政治部記者)
他の議員がやれば「ふざけるな」と一喝されそうなことでも、進次郎議員なら「しょうがねなぁ」と相手を脱力させて、いきり立つ政治問題も緩和されてしまう。確かに「正しい使い方すぎる」のかもしれない。
「進次郎議員は、中国でも同じようなニックネームがあって、こちらは『一席話』というもの。これは中国の故事に『聴君一席話、如読十年書』(君の話を聞けたのは10年の読書に等しい)という諺があって、それを当てはめて“進次郎の話を聞くのは進次郎の話を聞くのに等しい”とバカにしたものです。進次郎議員の言い回しは日本でも『進次郎構文』と揶揄されていますが、それと似たようなものですね」(同)
もしかすると、外交交渉の切り札になるかもしれない!?
(猫間滋)