ウクライナは「ヌーディストビーチ」の聖地だった!「戦争前はロシア人も一緒に海水浴」

 南フランスなどの地中海沿岸やカリブ海のリゾードアイランドを中心に世界各地に存在する水着着用不要のビーチ。実は、日本ではあまり知られていないが、黒海に面したウクライナ南部にも欧米人に人気のビーチがある。

 現地を複数回訪れた経験を持つ40代の愛好者である男性Tさんは、同国のビーチ事情について次のように語る。

「モルドバ国境近くの南東部からロシアが実効支配するクリミア半島にかけて愛好家の間で有名なビーチが点在しています。現在、その多くは戦争中であることや、沿岸部にも大量の機雷が仕掛けられていることを理由に閉鎖されていますが、ウクライナ第3の都市オデッサでは12日から遊泳が解禁されました」

 ただし、同地はロシアからのミサイルやドローンによる攻撃が今も散発的に続いており、空襲警報が発令された場合は即座に遊泳禁止になるという。命がけとも言える海水浴だが、それでも多くの地元客で賑わっているそうだ。

「ウクライナでは、水着着用が義務付けられたビーチとそうでないビーチが区分けされており、水着着用不要のビーチは入場料を払って利用するスタイルです。女性の場合、下だけ水着着用が主流の南仏やスペインのイビサ島、マヨルカ島あたりのビーチとは異なり、男女ともに一糸まとわぬ姿の人の割合が多いのがウクライナのビーチの特徴です。ネット上には戦争前に撮ったと思われるビーチの様子を撮影したサイトも多く、一部の動画サイトには若い男女が乱痴気騒ぎを起こしている様子などもアップされています」(Tさん)

 ちなみに黒海はロシア人にとっても身近なビーチスポットのひとつ。戦争前までは毎年夏になると、ロシア各地からも若者や家族連れがバカンスに訪れていたという。

「5年前に訪れた際にはビーチで仲良くなった連中に混ぜてもらい、一緒に飲んだこともあります。そのグループにはウクライナ人もロシア人もいました。その時はみんなで楽しく過ごしていたんですけどね…」(Tさん)

 両国はもちろん、世界中の愛好家たちも1日も早い戦争の終結を願っていることだろう。

*写真はオデッサのビーチ

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