スノーピークが業績予想を大幅下降修正!キャンプブームは終焉を迎えるのか

 キャンプ用品大手のスノーピークは、2023年12月期の連結業績予想を大幅に下方修正し、純利益は前期比68%減の6億1500万となる見通しを明らかにした。これまでキャンプブームを牽引してきた同社の急失速に、ブームの終焉を指摘する声も相次いでいる。

「同社は今年2月には、23年12月期の連結業績予想を売上高を360億円、営業利益を50億円、純利益28億4900万円と予想していました。しかし、山井太会長兼社長によれば、コロナ禍を追い風として急成長してきたアウトドア業界が『巡航速度に戻った』といい、売上高を278億5000万円に、営業利益を10億910万円に、純利益を6億1500万に下方修正したとのことです」(経済ジャーナリスト)

 キャンプ専門店やスポーツ量販店では販売が減少していて、在庫過多な状況が続いているという。巡航速度に戻ったというより、キャンプブームが急激にしぼんでいる印象を受けるが…。

「わかりやすいところで言えば、YouTubeではキャンプブームとともに多くのキャンプ系YouTuberが登場しましたが、軒並み再生数が落ちていて、むしろ『キャンプブーム終了』といった動画が数多く投稿されているほどです。キャンプブームに火が付いたのはコロナ禍の影響が大きかったので、コロナが落ち着いたことで沈静化したのでしょう。実際、リユースショップには多くのキャンプグッズが持ち込まれています。ただ、人気のキャンプ場は今でも土日の予約がなかなか取れない状況が続いていますから、ブームは一段落したものの、コアなファンは離れていないようです」(アウトドアライター)

 今後はどれだけのキャンパーを引き留められるかが、スノーピークをはじめとした関係企業にとっての焦点となりそうだ。

ライフ