大谷翔平の「投打ダブルタイトル」快挙を託された「23歳捕手」

「投打ダブルタイトル」の獲得の可能性が出てきた。そのキーマンが帰ってきたことで、チームの雰囲気が一変した。

「今季、正捕手を予定していたローガン・オハッピーが帰ってきました。4月に左肩を傷めてメスを入れたため、今季中の復帰は絶望視されていましたが、8月に好転。リハビリをかねて1Aの試合に出たら打撃好調で、その勢いで3Aを経て、メジャーまで戻ってきたんです」(現地記者)

 そのトバッチリで試合に出場できる40人枠から外されたのが、31歳のチャド・ウォラックである。同じ捕手であり、「打撃成績は2割そこそこ」という低迷ぶりも影響したのだろう。

 しかし、故障者続出で「捕手不在」に陥った序盤戦の危機を救ったのは間違いなくウォラックである。球場入りすると、大谷に「ヘイ、ショウ!」と明るく声を掛けていたムードメーカーでもあった。

 そんな中、大谷翔平の次回登板が決まった。日本時間8月24日のレッズ戦に先発する。大谷が右腕の蓄積疲労でローテーションを1度飛ばしたのは既報通りだが、

「ア・リーグの防御率のタイトル争いも面白くなってきました。防御率トップを走っていたレンジャーズのイオバルディが負傷者リスト入りで規定回数を下回ってしまい(防御率2.69)、3.03のコール(ヤンキース)がトップに躍り出ました。大谷は現時点で防御率3.17。0.14差の4位です」(現地ライター)

 投手タイトルの獲得も射程内に見えてきたのだ。

 防御率ランキングの上位は好投手ばかりだが、24日のレッズ戦の結果次第ではア・リーグトップに立つ可能性もある。

「オハッピーの責任は重大です。エンゼルスは彼を正捕手にするつもりでした。スプリング・キャンプでは大谷とも組ませてきたので大丈夫だと思いますが」(前出・ライター)

 打者部門では本塁打王争いで独走中。投手タイトルも獲得となれば、それこそ、歴史的快挙だ。23歳の正捕手候補はどんな配球を見せるのだろうか。

(飯山満/スポーツライター)

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