〝奇跡の1枚〟といえば、女優の橋本環奈を連想する人は多い。橋本は中学3年生だった2013年、アイドルグループのメンバーの1人として福岡でのイベントに出演。そこで撮影された〝1枚〟の写真がネット上で拡散され、〝1000年に1人の美少女〟として瞬く間に有名になった。
奇跡ではないが、〝1枚〟の写真で難関である民放キー局のアナウンサー試験に合格した女性がいる。日本テレビに20年に入社した忽滑谷(ぬかりや)こころアナウンサーだ。
忽滑谷アナは聖心女子大学に在学中、体育会ラクロス部に所属。18年10月配信の「美学生図鑑」によると、球技は苦手だったが、同じ大学のラクロス部出身の母の影響を受けて入部を決意。夏場は週5日、朝の6時半から練習に励んでいたという。
もともとはアナウンサー志望ではなかったが、アナウンススクールに通っている友人から話を聞き、「面白そう!」と思ったのがきっかけで、その道を目指すことになった。ただ、エントリーシートを作成する際、ピンチが訪れた。
現在出演中の「news every.」の7月11日更新のX(旧ツイッター)の動画で、忽滑谷アナはスマホに保存してあったお気に入りの自身の写真を公開し、「これは日本テレビに入社するためのエントリーシートに貼った写真です」と紹介した。募集要項に自分の特徴がわかる写真を貼るようにとあったが、ラクロス部に所属していたため、キラキラした日常を過ごしていなかったらしく、「なかなか写真を撮る機会がなかった」と説明。困った忽滑谷アナは初めてカメラマンに依頼し、撮影してもらったという。忽滑谷アナは「この写真があったから、今、この日本テレビにアナウンサーとして入社したことに繋がっているのかなと思うと、ものすごく思い入れのある写真です」と感慨深い様子だった。
「茶髪のショートヘアで、爽やかで品のある笑顔が印象的な写真でした。〝アイドル〟といわれても、全く違和感がありません。今の忽滑谷アナも素敵ですが、この写真の顔は異次元のレベルの高さ。忽滑谷アナにとって〝奇跡の1枚〟と言っても過言ではありません。この写真がなければ、競争率が1000倍を超えると言われるアナウンサー試験に書類で落ちていた可能性もありますから、カメラマンの腕に感謝でしょう」(女子アナウォッチャー)
女性アナウンサー界の橋本環奈を目指して頑張ってほしいものだ。
(石田英明)