TKO・木下隆行「TKO2人ともこんな人生になるんや…」/テリー伊藤対談(3)

テリー で、そんなことがあって松竹芸能を退所して?

木下 YouTubeを始めました。ちょうどその頃、始める芸能人が多かったんですよ。宮迫(博之)さんも始めて、すぐに登録者数が100万人を超えたり。で、僕もそっちやと思って、まず1本目に謝罪動画を上げたんですけど、これまた大叩かれしたんです。

テリー ええっ、何で?

木下 「テレビから落ちた人間が何YouTubeやっとんねん」って。当時「goodボタン」と「badボタン」っていうのがありまして。今はもう「good」しかないんですけど、僕、50万人に「bad」を押されて、個人としては日本一の記録保持者なんです。

テリー でも、ということは動画のアクセス数も多いの?

木下 多いです。今は600万再生ぐらいですかね。ただ、最近になってやっとコメント欄も大喜利みたいになってきましたけど、昔はほんとに辛辣なものが多くて。

テリー そんなの読まなきゃいいのに。俺なんかもYouTubeやってるけど、一切見ないよ。

木下 それが正解です。でも、その辛辣な意見の中でも「応援してます」の言葉が欲しかったんでしょうね。

テリー ああ、まあ、それはわからなくもないけど。今もYouTubeは続けてるんでしょう?

木下 そうですね。でも、どれも「bad」が多くて、うまいこといかず、登録者数も増えず、あの手この手でやりながら1、2年やってたっていう感じですね。

テリー どんな動画を出してたの?

木下 今思えば、言い訳みたいな動画ばっかり上げてましたね。仲のいい後輩に電話して、「俺、実際どうやった?」とか聞いたり(笑)。

テリー アハハハハ。おもしろいじゃない。

木下 今思えばアホですよ。それこそまたドラマに出させてもらったり、前と同じ場所に戻ろうと必死だったんです。でも結論から言うと、不祥事を起こした人間は同じところに戻れないんですよ。新しい道に行かなあかんのに、それに気づかなかったんです。

テリー じゃあ、気づいてからは路線変更したの?

木下 そうですね。知り合いにちょっと意地悪ディレクターっていうのがいて。その人にお願いして、僕が世の中の人にずっとバットでケツ叩かれたり、おもろいかどうかようわからん動画を上げるようになりました。

テリー 要は体を張ることにしたわけだ。その時に「今までの動画は失敗だったんで、これから路線変更します」って言った?

木下 言うてないですね。「次はこれがバズるやろう」とか勝手に思って、あの手この手でやってました。

テリー そうか。そういう時は、全部正直に言うといいんですよ。それが見てる人へのガイドになるから。そうしないと見てる人って、意外と見方がわからないんだよね。

木下 今思えば、僕を松竹芸能に戻すために木本がいろいろと動いてくれてたのも知ってましたから、「YouTubeはそれまでのつなぎ」みたいな感覚もあったかもしれないです。

テリー じゃあ、木本さんが投資トラブルで松竹芸能を退所した時はショックだったでしょう。

木下 木本から電話があった時は、ほんとに頭が真っ白になりましたね。「TKO2人ともこんな人生送ることになるんや」って。「あ、終わったな」って思いました。

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