マクドナルドが迷惑行為の中学生を「学校ごと出禁」は正しい判断だったのか

 神奈川県相模原市にある「マクドナルド」で、中学生による迷惑行為から当該生徒が通う中学校を名指しして生徒を一律で出入り禁止とする掲示物が貼り出されているとSNSに投稿され、大きな議論を呼んでいる。果たして、一部生徒の行為で全生徒を出禁にするのは正しい判断だったのだろうか?

「掲示物の画像がSNSに投稿されたのは今月20日のことで、そこには中学生による迷惑行為があったこと、他の客にも迷惑をかけており、店舗スタッフにいたっては身に危険を感じるほどの行為があったことなどが説明されていました。そして、当該生徒が通う中学校の生徒の『出入りを禁止とさせて頂きます』と学校ごと出禁にする旨が記されていたのです」(ネットライター)

 日本マクドナルドによると、問題の掲示物は今年の1月13日から掲出されているもので、店が中学校と警察署に相談した上で貼り出したという。現在は言い回しなど一部変更したものを掲示しているそうで、中学生からの具体的な迷惑行為については回答を控えるとしている。
 
 なお、現在は削除されているが、当該中学校のグーグルマップにはマクドナルドで出禁の貼り紙が掲出された頃に、「メニューを単品で注文して居座る」「大声で喋る」「注文せずにお弁当持参でくるやつもいる」「オンライン授業を受けてる」といった行為がマクドナルドや他の飲食店でもあったとの口コミが寄せられていた。

「今回のマクドナルドの対応について賛同する声もある一方で、無関係な生徒まで出禁にしてしまうのは可哀想ではないかといった意見も見られます。しかし、迷惑行為を起こした生徒を個人で出禁にするのはそれはそれで困難ですし、スタッフが身の危険を感じるほどの行為があったということで、致し方ない対応だったのかなとも思います」(同)

 一方的に発表したのではなく、きちんと学校や警察署にも相談して決めたというので、それが考えられる最善の方法だったのだろう。

(小林洋三)

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