「もっとちゃんと食べなさい」谷原章介の“食育観”に視聴者からツッコミの声

 俳優の谷原章介(51)が7月20日、MCを務めるフジテレビ系朝の情報番組「めざまし8」に出演。子供の食事に関する家庭でのエピソードを明かしたが、その価値観に一部の視聴者らは首を傾げた。

 8歳の娘に食事を与えず、低血糖症にして入院させ、共済金を騙し取った詐欺の疑いで逮捕されたのは、パート従業員・縄田佳純容疑者(34)。娘は5年前から同様の症状で約40回の入退院を繰り返しており、容疑者は約570万円を受け取っていたとみられている。「めざまし8」では、縄田容疑者の元交際相手の知人を取材。この日の放送では、事件の経緯だけでなく、容疑者の交際関係や金銭面にまつわる事情を詳細に報じた。
 
 同容疑者は8歳の娘に対し、食事を全く与えなかったり、下剤を飲ませたりしたとして、傷害や強要などの疑いでこれまでに3回逮捕されていたことも分かっている。容疑者の知人らからは「かなり子供がガリガリだった」などの目撃談も。共済金を目当てにしての“虐待”か、娘に満足な食事を与えていなかったことが分かる。これには6人の子供の父親でもある谷原が、声を震わせて怒りの感情を見せた。
 
 谷原は「女の子がちゃんと保護されて本当に安心しましたし、僕思うんですけど、子供に食べ物を与えないっていうことは、虐待を越えていると思うんですよね」と糾弾。さらに「僕昨日、うちの子供が、あんまり食べないので、『もっとちゃんと食べなさい』ってちょっと説教というか…言い合いではないですけど、話し合いをしたりしたんですけども。その逆で、食べさせないっていうことが、本当に理解ができないです」と自身の家庭での出来事を振り返りながら、怒りをあらわにした。

 ところが、谷原の家庭でのエピソードに一部ネット上の視聴者からは《食べないから説教っていうのもどうかと…嘔吐したり摂食障害を引き起こすこともある》《無理にたくさん食べさせるのも虐待にあたる》《誇って言う事ではないのでは?》などの声があがった。

「昨今では、学校給食で『残さず食べなさい』などと指導する“完食指導”が体罰ではないかという見方が広がっています。バランスよく食事を摂ることはもちろん大事ですが、食欲のないときに強制されることで拒食や会食恐怖症を発生するケースも。『もっとちゃんと食べなさい』という指導が悪いとは言い切れませんが、『無理矢理食べさせてはいけない』という認識を持つ視聴者らは谷原の教育観に危険を感じたのではないでしょうか」(情報誌ライター)

 谷原家の教育が一概に間違っているとは言えないが、食事を強制する教育がもたらすリスクも知っておくべきだろう。

(浜野ふみ)

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