元警察官が明かした「職務質問される人」に共通する「ある特徴」って何だ

 犯罪検挙に大きく貢献していると言われる警察官の職務質問。警官は警察官職務執行法により、相手への質問や所持品の検査、最寄りの警察署や交番に同行を求めるといった権限を有している。

 しかし、そのやり方が強引だったり、長時間に及ぶケースも珍しくないと言われ、仮に拒否しようとすれば応援を呼ばれることも。複数の警官に囲まれてしまえば傍目には完全に犯罪者扱いだ。

 とはいえ、職務質問など一度も受けたことがない、という人も多いだろう。その一方で、何度も遭遇する人がいるのも事実だ。では、その違いはどこにあるのか。

「職質の法的根拠は、対象者に異常な挙動があり、なんらかの犯罪を犯したか、犯そうとしていると判断できる場合です。でも、その判断は警官の主観によるところが大きいですね」(社会部記者)

 現在、警備会社に勤める40代の元警察官は次のように語る。

「確かに主観による部分は大きいですが、傾向みたいなものはあります。パトカーや警察官に気づき、突然Uターンする人はもちろんですが、顔を背けたり、目をそらす人も職質の対象となりやすいです」

 また、ファッションなどの見た目も重要なポイントになるという。

「わかりやすいところだとタトゥーを露出させていたり、逆に夏場なのに長袖を着用している人です。あとはいわゆるヤカラ系やラッパーのようなヒップホップ系の格好をした人も狙います。単にガラが悪いだけではなく、薬物犯の検挙件数も多いため、職質のターゲットになりやすいのです」

 そして、職質を受けやすいのは圧倒的に夜間だという。例えば、自転車に乗っているだけもその対象となり得る。

「無灯火やスマホを見ながら走行している人を注意のために呼び止めてそのまま職質、というケースはよくあります。ルールを守っていても深夜に人気のない住宅街を走っている人は、それだけで声かけの対象となりやすい。特に6月と11月は『職質強化月間』なので警察官もいつも以上に積極的になりますね」

 やましいことがなければ通常は数分程度で解放されるとのこと。とはいえ職質されるのは気分のいいものではないだろう。タトゥーやファッションは仕方ないが、せめて「異常な挙動」は控えたほうがいいかもしれない。

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