鈴木ふみ奈「沖縄の海でヤバイ相手に遭遇しパニックに」/グラビア最前線インタビュー(3)

 09年にグラビアデビューを果たしてから14年。そのプロ意識の高さから〝グラビア界のレジェンド〟と呼ばれる鈴木ふみ奈。どんな撮影にも常に完璧な姿勢で臨む彼女だが、あるモノが苦手すぎて、舞台裏では様々な珍事件が起きていた―。

「実は昔から虫がすごく苦手なんですよ。デビューしたばかりの頃は、近くに虫がいるとギャーギャー騒いじゃって。そんな時は、スタッフさんが『じゃあ、こちらに移動しましょう』って撮影場所を変えてくださったり、すごく気を遣わせてしまいましたね。今でも虫が苦手なのは変わらないんですけど、撮影が始まると何事もなかったかのように〝キメ顔〟ができるようになりました(笑)。いつの頃からか『虫ぐらいで騒ぐなんてどうなの?』というプロ意識が芽生えてきたんです」

 とはいえ、グラビア界は野外撮影が当たり前。ライトを照らせば、色々な生き物が集まってくる。

「先日、沖縄で最新写真集の撮影をしてきたんですけど、私は海の中に胸まで浸かり、カメラマンさんはちょっと離れて撮影してたんですよ。そうしたら途中、脚になんかヌルッとした感触があって、脚を上げたらタコみたいなものがくっついてるんです。で、手ではがそうとすると、たまにちぎれちゃったり。もしかしたら今、私が謎の生物を殺してるかもしれないと思ったら、もうパニックになっちゃったんですね」

 そんな姿を見て、慌てて駆け寄ったスタッフから「生き物じゃないから大丈夫」と言われたそうだが、

「でも、そんな言葉、すぐには信じられないじゃないですか! 絶対、私を動揺させないように『大丈夫』ってウソをついていると思ったんです。でも、よくよく確認したら古いビニールテープみたいなもの(苦笑)。もう、マジで海にゴミを捨てるのはヤメてください、っ思いましたね」

 沖縄の撮影では他にも珍事件が多々起きている。この時は正真正銘、ある生き物が現れたのだ。

「夜の海で撮影していたんですけど、スタッフさんが急に声のトーンを落として『ふみ奈ちゃん、慌てないでいいから、ゆっくりこっちに歩いて来て』って言うんです。もうその言葉だけで怖いじゃないですか。大声でキャーッて叫びながら夢中で走りまた(笑)。で、スタッフさんに聞いたら『ウミヘビがいた』と。ウミヘビって、よほどのことがないかぎり嚙んだりしないらしいんですけど、嚙まれたら死んじゃうこともあるらしくてあれは本当に怖かったですね」

 虫や爬虫類系は苦手だが、空き時間に動画を見るほど動物は大好き。みずからの提案で、牛との撮影を実現させたこともある。

「私は牛柄の水着を着、牛舎の中で撮影したんですけど、牛が頻繁に舌をベロベロッて伸ばしてくるんですよ。アクセサリーをたくさんつけていたせいか、私を仲間だと思ったのか。もしかしたら私を食べようとしたのかわからないんですけどね(笑)。でも、動物との撮影は自分がコントロールできない部分でもあるので、思いがけない発見ができたりするから大好きです。それこそ、動物たちに何か起きた時こそ、私の腕の見せどころですね」

 新たな発見という意味では、今後、チャレンジしてみたい場所があるという。

「無重力空間で撮影してみたいんですよ。無重力の中で胸ってどう動くんだろうとか、下、横の質感ってどうなるんだろうとか、ものすごく興味があるんです。無重力が体験できる設備で撮影できるとうれしいんですけどね。いずれにしても、今後もグラビアの魅力や可能性を広げていきたいと思っています」

鈴木ふみ奈(すずき・ふみな)埼玉県生まれ。167センチ、B96・W60・H93。大学在学中に「ミスFLASH2011」のグランプリを受賞。近年はドラマや映画に出演するなど、女優としても活躍している。7月25日に最新写真集「LOVE& PEACE」(玄光社)が発売される。

*週刊アサヒ芸能7月13日号掲載

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