昨年11月に公開され、今月18日には米国内でiPhone版アプリの提供も始まった対話型AI「チャットGPT」。実は、ユーチューバーとしても活動する芸人たちに大人気で、太田光(爆笑問題)と上田晋也(くりぃむしちゅー)による「太田上田」をはじめ、関根勤、かまいたち、陣内智則、FUJIWARA、児嶋一哉(アンジャッシュ)、ダイアン、チョコレートプラネットらが自身の動画で取り上げている。
しかし、なぜチャットGPTがそこまで持てはやされるのか。芸人ユーチューバ—たちは同AIが持つ〝ある特性〟に注目したようだ。
「質問を入力後、瞬時に回答してくれるのはいいのですが情報の精度があまりに低いんです。そのポンコツぶりが絶妙なボケに映ったのでしょう」(ITジャーナリスト)
よくあるのは、自分たちのコンビについて尋ねるパターン。するとチャットGPTはスラスラとプロフィールを説明。しかし、生年月日や出身地、コンビ結成年などは間違っているものが多く、かまいたちやFUJIWARAに至ってはM-1優勝歴がないのに優勝していることになっていた。また、ダイアンも【彼らの人気は日本国内だけでなく、海外でも広がりを見せています】となぜか国際派芸人という扱い。
また、特にひどかったのは陣内智則。ピン芸人なのに元サッカー日本代表の杉本健勇選手(横浜Fマリノス)とお笑いコンビを組んでいたことになっており、93年のM-1で準優勝していることに(※M-1は01年から)。さらに彼の代表的なコントを質問すると「大阪っ子内科医」や「どうぶつ人間」、ギャグには芸人・イジリー岡田への挑戦状を表現した「イジリーさん〜、銀テープ〜!」などすべて身に覚えのないネタばかりだ。
これには《機械がボケて陣内がツッコむという「陣内コント」そのもの》とネット上からは絶賛の声が寄せられている。
「他の芸人の動画でもそれっぽく回答していますが本当にひどい(笑)。かまいたちの山内は『大喜利アプリ』と評していますが、彼らにとってはこれ以上ないオモチャを見つけた気分なんでしょうね」(同)
チャットGPTには〝お笑いAI〟としての機能も備わっていたようだ。