KINGレイナだけじゃない、あの格闘家が薬物で逮捕!裁判の顛末は…

 去る3月には「KINGレイナ」として活動していた総合格闘家の三浦伶奈容疑者が薬物の所持で逮捕されたが、氷山の一角かもしれない。別の男性格闘家もまた、同様の容疑で逮捕されていたという。逮捕にいたった経緯と判決までの顛末を、お笑い芸人で裁判ウォッチャーの阿曽山大噴火がリポートする。

 結果が勝ちと負けで例えられることも多い裁判。そんな刑事裁判に真剣勝負を生業とする格闘家の男性が臨んだら‥‥。とある裁判が4月20日に東京地裁で行われました。

 罪名は、薬物関連の取締法違反。起訴された内容は、2022年10月26日にJR亀有駅前のロータリーに停めた車の中で被告人が乾燥麻を含む植物細片3.845gを所持したというもの。

 検察官の冒頭陳述によると、被告人は入手した乾燥麻草を兄の車のコンソールボックス内に隠したそうです。そんなことを知らない被告人の兄は、JR亀有駅前で車に乗ったまま、被告人がジムで格闘技の練習を終えるのを待っていたところ、警察官から職務質問を受けたという。乾燥大麻が発見され、練習終わりの被告人に確認したところ所有を認めたので逮捕に至ったというのが事件の流れです。
 
 お兄さんとしては何も聞かされてなかったので、自分の車に違法薬物があってビックリしたことでしょう。そして被告人質問。

弁護人「大麻はいつから使用してましたか?」

被告人「3年前です」

弁護人「これは購入したんですか?」

被告人「運送会社のバイトで知り合った先輩から貰って、年に2、3回もらってました」

弁護人「なんでタダで貰えるの?」

被告人「お前試合ガンバレよって」

 どういう応援なのやら。足を引っ張っているのにダメな先輩ですね。

弁護人「仕事の方、格闘技はどうなってますか?」

被告人「無期限の謹慎中です」

弁護人「それはジム側が決めるんですか?」

被告人「いや、運営側です」

 どうやら運営側は事実を把握して、判決を待たずに謹慎させているようです。結構大きな会場で試合が行われる団体ということもあってしっかりしてますね。待っているファンのためにも2度とやらないと約束をして被告人質問終了です。この後、検察官が懲役8月と大麻1袋没収という求刑をして、初公判は閉廷。

 約1週間後の4月28日に判決が言い渡されました。結果は、懲役8月執行猶予3年。前科もなく、お兄さんが監督を約束しているので執行猶予を付けたと裁判官は判決の理由を述べていました。

 実刑ではなく執行猶予付き判決になったことで謹慎はいつ解けるのか。格闘家としての復帰が早まったとしたら、裁判に勝ったと言えるのではないでしょうか。

阿曽山大噴火(あそざん・だいふんか)
大川興業所属のお笑い芸人であり、裁判所に定期券で通う、裁判傍聴のプロ。裁判ウォッチャーとして、テレビ、ラジオのレギュラーや、雑誌、ウェブサイトでの連載多数。

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