5月3日は1年の中でも特に渋滞が多発する日であることをご存じだろうか。昭和の時代から渋滞の「特異日」とされていたのだからその歴史は長い。
「長年、渋滞の特異日の取材をしてきましたが、不思議なことに、なぜそれが計ったように毎年5月3日になるのです。これを私なりに解釈すると、家族全員が休みになる可能性が高いとか、新緑のシーズンなので心理的に外へ行ってみたいという理由もあると思います」(テレビ局ワイドショー担当)
高速道路を運営しているネクスコ東日本や西日本なども渋滞情報を出しているが、それによると今年も5月3日が下りの特異日、5日が上り渋滞の特異日と予想されている。前出・ワイドショー担当者が言う。
「5月3日に渋滞に巻き込まれた家族に同行取材したことがあるんです。中央道を使って山中湖を目指す家族、そして常磐道を使って茨城県の大洗で潮干狩りをする家族らでした。朝5時に霞が関インターから首都高に乗り目的地を目指したんですが、中央道は激混みで、八王子インターで動かなくなった。お昼になっても目的地にたどり着くことができず、結局、談合坂SAでご飯を食べてお土産を買って東京に戻ってくることに。一方の常磐道も渋滞していましたが、中央道ほどではなく、およそ3時間かけてなんとか大洗に向かうインターチェンジを降りたら、そこから下道がびっしり渋滞。なんとか午前中には目的地に着いたものの、子供2人と奥さんは疲弊し、当然運転手の父親も疲労困憊でした。他の家族では高速道路を降りて下道を行く方もいましたが、下道も混んでおり高速に乗ったままのほうが早く着くパターンが多いので、ジタバタするのは止めたほうがいいかもしれません」
つまり取材の結論は、5月3日の特異日にはできるだけ車での移動を避けること。どうしても使いたい場合は前夜中に目的地近くまで行き、そこで仮眠を取るのが賢明というものだった。
わざわざ混んでいる所に行く必要はないと割り切れば、近隣の公園で家族でゆったり新緑を楽しむのが賢明だろう。