東京海洋大学客員准教授で、タレントのさかなクンの自叙伝『さかなクンの一魚一会 〜まいにち夢中な人生!〜』が、女優・のん主演で映画化されることが8日、発表された。
「『南極料理人』『横道世之介』などで知られる沖田修一監督がメガホンをとるこの映画のタイトルは『さかなのこ』。物語は原作をベースに、天真爛漫で好きなことに一直線、周囲の人間をいつのまにか幸せにする不思議な魅力を持った、のん演じる主人公・ミー坊の半生を描いたもので、異色の組み合わせに今から期待が高まっています」(映画ライター)
映画化にあたり、さかなクンは「人とお魚の優しさが詰まった映画でギョざいます」とコメント。一方、のんも「大興奮、です。そして私がさかなクンの役をやれるなんて、これは凄い事件なんじゃないかな? と思っています」と、さかなクン役への意気込みを語っている。だが、のんが民放テレビに出演する機会はほとんどなく、地上波で彼女の姿が見られるのはCMのみという状況が続いている。
「2019年には、のんとマネジメント契約を結ぶ会社関係者が、テレビドラマのオファーはあるものの『何週間か経つと制作側から“なかったことにしてほしい”と連絡がある』と一部メディアで告白し、波紋が広がりました。それを裏付けるように翌20年には、主演作としては約6年ぶりとなる映画『私をくいとめて』が公開され、『あまちゃん』以来初の橋本愛との共演で話題性は十分でしたが、地上波での宣伝はほとんどなし。それが何らかの圧力なのか制作側の忖度なのかはわかりませんが、たしかに違和感はありましたね」(同)
同様に、自ら脚本・監督・主演の三役を務め、今年2月に公開された映画『Ribbon』も、活字では取り上げられていたものの、地上波のテレビ番組は殆どがスルー状態。そんな中での「さかなクン」自叙伝映画の出演決定とあって、SNS上では《最高のキャスティング!のんがどんな化学反応を起こしてくれるか大いに期待》《さかなクン役がのんなんて、突き抜けていて最高!早く観たい!》《悩みを抱える子供たちへ希望を与える映画になってほしい》といった応援コメントが続出。そして、なかには《のんちゃんの学ラン姿が楽しみ》《中・高クラスメートのあいつは誰が演じるの?》といったコメントも。
「さかなクンは神奈川県内の中学・高校の出身ですが、お笑いタレントのドランクドラゴン・鈴木拓とは中・高で同窓生。鈴木によれば、さかなクンは当時から鉛筆や消しゴム、下敷きなど持ち物は全部魚関係の物で、授業中に隠れて教科書に魚の絵を描いたり、机の中でフグなどの剥製を撫でていたといいます。また、さかなクンは高3年時に『TVチャンピオン』(テレビ東京系)の『第3回全国魚通選手権』で準優勝し、その後同番組で5連覇を達成して殿堂入りを果たしているのですが、初回出演時には学ラン着用でした。そうしたこともあり、のんの学ラン姿や同級生のキャスティングにも注目が集まっているようです」(同)
話題の映画は今夏、TOHOシネマズ日比谷ほかで全国公開される予定だ。
(灯倫太郎)