OLの「バイクおねだり」に批判殺到!「クラファン」資金調達で許される境界線とは

 クラウドファンディングでバイクの購入資金を募った女性に批判が殺到し、開始からわずか5日で中止に追い込まれる事態となっている。支援したい人が支援し、興味のない人はかかわらなければいいだけの話だが、なぜこれほどまでに批判されることになってしまったのだろうか。

 問題となっているのは、2月17日にクラファンサイト「READYFOR」に立ち上げられた「限界バイクOLの救済」というタイトルの募集で、都内に住む27歳のOLという女性が5月末の誕生日に「VTR1000F(黄色)を納車」するため、70万円の資金を募った。

 この女性によれば、自分でお金を貯めて購入しようと思っていたところ、現在乗っているバイクの故障で8万円を出費してしまい、誕生日までにはボーナスもなく、一人暮らしであることから、「甘えであることはわかっているのですが、どうしてもお力添えいただきたいです」と説明。バイクの他にヘルメットも欲しいそうで、内訳はバイク代60万円、ヘルメット代10万円となっていた。

 支援した人へのリターンについては、3000円で感謝のメール、5000円で購入したバイクの写真、1万円がバイクと顔非公開の女性の写真、5万円はバイクと顔を公開した女性の写真が送られ、10万円は一緒に日帰りのツーリング、と設定されていた。

 しかし、この募集の存在がSNSに投稿されるや批判が続出。結局、女性は「購入する一つの“手段”としてクラウドファンディングを試してみましたが、これ以上の継続は不可能と判断いたしました」とし、中止に追い込まれたのだった。

「ヘルメットの費用が10万円もしたり、顔も知らないOLがバイクと一緒に映った写真をリターンとするなど、支援されたらラッキーぐらいの勢いでやっていると捉えられ、批判につながったのではないでしょうか。過去には同じクラファンサイトでバイクの免許代の支援を求めた女性モデルもいましたが、彼女の場合は顔出しで『女の子にバイクの魅力を発信したい』という大義名分があったため、目標金額である15万円を見事達成しています。ただ、今回の場合は目標金額に到達しても単に本人が得をするだけだと判断されたようです」(フリージャーナリスト)

「バイクが購入できたら全国行脚して会いに行く」ぐらいの気概がなければ、支援者を募るのは難しいのかもしれない。

(小林洋三)

マネー