「コリアンもどきタウン」対馬のテレビが報じない真実(3)キックバックをもらう同胞

 実際、韓国人観光客と島民の間でバトルも起きていた。5月15日には、韓国・中央日報系のテレビ局「JTBC」が対馬の飲食店のあちらこちらで「韓国人お断り」の貼り紙が増えていて、物議を醸していると報じたほどだ。
 
10代の頃からヒッチハイクで日本列島を縦断し、今春に対馬を訪れた旅打ちライターの吉岡幸二氏もこう話す。

「観光客の中には『対馬の経済を潤わせているのは韓国人だ!』と言って、我が物顔で町を闊歩し、威張っている人も珍しくありません。確かに、17年の韓国人観光客による島内消費額は約79億円で5年前より2倍以上に増え、経済を支えています。それだけに島民の間でも気持ちは揺れているようです。飲食店の中には『韓国人お断り』の貼り紙を外した店もあれば『韓国人以外お断り』という店まで見かけました」

 コリアン〝もどき〟タウンになりつつある故郷に、島民が戸惑うのも無理はないだろう。

 韓国人観光客のもう一つの目的は買い物だ。土産物店などは、多くの観光客でにぎわい、働いているスタッフも韓国人なので、言葉の壁に困ることもない。だが、実はツアー客のほとんどは、韓国人ガイドに「カモ」にされているようなのだ。

「大型観光バスのツアー客は、土産物屋に行く前に韓国人ガイドから『日本では今この商品がはやっています。その効果は─』と長々と宣伝されます。観光客も今度いつ日本に来られるかわからないと思って、大量に買い込んでいました。どんな商品を購入したのか気になったので聞いてみたら、都内のドラッグストアでは見たことがない湿布薬だった。ネット検索したら1箱5000円、それを10箱も買っていたんです」(吉岡氏)

 とても日本ではやっているとは思えないが、なぜガイドはオススメするのか。今度は島民に聞いてみた。

「ガイドに10%のキックバックが入ってくるというのは、島民の間では有名な話です。1人が10箱買ったら、それだけで5000円の稼ぎになるので、そりゃ必死に商品を買わせますよね」

 もちろん韓国人ガイド全員がキックバックをもらって「商売」をしているわけではない。それでもお店とベッタリの悪質ガイドは、韓国資本の飲食店や土産物店にばかり案内しているという。

 まさに韓国人観光客を狙って、同胞の韓国人を食い物にしているのが現実なのだ。島民は少し同情しながらこう話す。

「観光客に話を聞いてみると、対馬にツアーで遊びに来た人の多くは、韓国の田舎者なんです。初めての海外旅行で右も左もわからず、韓国人ガイド任せ。そもそも世間知らずで旅行なんてしたことがないから、ダマされたりして必要以上に買わされてしまう。町なかでは、日が沈み始めた時間になると、観光スポットや土産物屋に連れ回されたツアー客が、疲れきった表情で地べたに座ってますよ」

 対馬の比田勝尚喜市長は「20年には入国者数50万人を目指す」と公言している。増えすぎる隣人に対し、島民は韓国化を「お断り」するのか。この先も「占領バトル」は続く。

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