ガサ入れで降板危機!? 三浦瑠麗氏がフジテレビに提言した「踏みとどまる力」

 国際政治学者の三浦瑠麗氏が窮地に立たされている。夫の清志氏が代表を務める「トライベイキャピタル」が太陽光発電事業への出資を名目におよそ10億円を騙し取った疑いで刑事告訴され、本社と三浦夫妻の自宅が家宅捜索を受けていたことが判明した。
 
 三浦瑠麗氏は1月20日、自身が代表を務める「山猫総合研究所」の公式サイトに「私としてはまったく夫の会社経営には関与しておらず、一切知り得ないことではございます」との声明を発表したが、ネット上では《ついにガサ入れで万事休すか》《太陽光発電を猛プッシュしてなかった?》といった反応が寄せられていた。
 
 三浦氏と言えば、情報番組のコメンテーターとしても活躍しているが、今後のテレビ出演が危ぶまれる中、1月21日放送の「週刊フジテレビ批評」(フジテレビ)で、テレビの未来について提言を行うシーンがオンエアされた。
 
 この日に取り上げたのは23年に入って、最初のフジテレビ番組審議会。番組審議委員の明治大学教授・齋藤孝氏や大相撲解説者・舞の海秀平氏、脚本家の井上由美子氏ら多彩なメンバーが意見交換する中で、同じく番組審議委員の三浦氏は「やっぱり私は主流メディアであるということの意味はいまだにすごく大きいと思っています」として、今後は「プロパガンダの時代」が到来すると予測。さらに「テレビがプロパガンダの一方的な垂れ流し機械になったり、あるいは他の何かプロパガンダが気づかない間に浸透してきたりしないように、作り手の責任は増してくるというふうに思っています」とテレビ局の責任の重要性を訴えた。
 
 三浦氏の提言はさらに続く。

「ネットが真実を伝えているという印象が広まったんですけど、決してそんなことではないと。単にテレビメディアという限られた空間に入ってこれない言説も含めて多種多様なものがインターネットにあるだけだと思います。であるからこそ、今テレビには思っていることの本当の真実を話すことの重要性が求められているんではないかと思いますし、炎上したら引っ込めるというやり方ではなくて、守る気概、踏みとどまる力が重要になってくると思います」

 三浦氏が発言している間、審議会に出席していたフジテレビ社長の港浩一氏が熱心にメモを取る姿が映し出されていたが…。

「ガサ入れ報道が出てから、最初のテレビ出演が『フジテレビ批評』とは皮肉な話。三浦氏はフジテレビの情報番組『めざまし8』に週1のペースで出演していますが、コメンテーターには公平性が求められます。自身の関与を否定しているとはいえ、太陽光発電の話題を振られたらどうするのか。これだけネット上でバッシングを浴びている中で起用し続けるのは難しいのでは…。そんな中でフジ社長の前で『守る気概』『踏みとどまる力』を訴えたのは、まるで自身の出演継続を直訴しているようにも映りました」(テレビ誌ライター)

 捜査の進展はあるのか。三浦夫妻の動向はしばらく注目を集めそうだ。

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