4月14日、東京都台東区上野にある商店街の地下に店を構える艶系ショー劇場「シアター上野」の経営者の男と、ダンサーを含む従業員の男女5人の計6人が現行犯逮捕された。警視庁はこの逮捕劇を16日に正式発表し、ネット上で波紋を呼んでいる。
正式発表がある前から常連客の間では《シアター上野にガサ入れが入ったらしいけど何があった!?》《客より多いくらいの捜査員が入ったらしいけど罪状は何?》《脱税?それとも、出演者に薬物疑惑とかかな…》と捜査内容を気にする声も聞かれていたが、罪状が公然とマッパを見せた容疑だと分かると《ステージ上で全脱ぎするのは暗黙の了解じゃないか…》《見たくて見に行っている相手に見せるのも罪に問われるのか》《今さら艶系ショー劇場を摘発なんて…》と驚く声も多い。
近年では性的娯楽の選択肢が増えたことなどから、艶系ショー業界は入場者数が減少しているとも言われている。閉館を余儀なくされる劇場も多い中、ファンに支えられて営業を続けてきた劇場だっただけに衝撃も大きいようだ。
「劇場の入り口にはダンサーのポスターの他に、65歳以上のシニア世代に向けた宣伝文句が掲げられています。65歳以上の観客には特別割引として通常の入場料金より500円安くショーを提供していて、おじいちゃんの可愛らしいイラストが描かれたポスターには艶系ショーについて《若さの秘訣!》《長生きしてね!》とのメッセージが。この割引看板からもわかるように、下町人情溢れるサービスやイベントが多く、ダンサーと常連客の軽快なやり取りも醍醐味とされてきました。ショーとしてのレベルの高さから女性客も多く、今回の摘発にシニア層の常連客からは店を応援する声が多くあがっているようです」(ナイト情報誌ライター)
ショーの長い歴史の中で、2021年は大変な過渡期となるかもしれない。
(浜野ふみ)
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