米メジャーリーグ・エンゼルスの大谷翔平が、今年3月開催の「ワールド・ベースボール・クラシック」に出場すると、正式に表明したのは1月6日のこと。
東京都内の会見場で侍ジャパンの栗山英樹監督とともに出席した大谷は背番号「16」の紺色ユニフォーム姿で「優勝だけ目指して頑張りたい」と力強く語った。ところが昨年夏の渡米で大谷と直接接触して以降、メディアで頻繁に「大谷参戦」を匂わせていた栗山監督については、
「本人を目の前に申し訳ないが、恐らく誰が監督でも出たい気持ちは前向きだった」
と暴露。さらには「栗山監督から選手愛を感じたシーンはあったか」と質問されると、冗談交じりながら、
「あんまり感じたことはないですね」
球界関係者が言う。
「大谷は誰よりもWBCに出場を望んでいたし、ヤル気十分だった。とはいえ、栗山監督の暴走には呆れていた。栗山監督が『俺のお陰で大谷が来た』という趣旨の発言に釘を刺すべく、今回の会見での発言につながったのです。言い換えれば『俺は栗山のオモチャじゃないぞ』と宣戦布告したようなもの。栗山監督の『翔平は——』の口癖も微妙に映っているかもしれない」
今は大人な対応をしている大谷が、一枚も二枚も上手だったようだ。