「これは鬱袋」の声も…「いきなり!ステーキ」の「福袋」が残念過ぎた!

 創業者の一瀬邦夫氏が昨年8月に社長を辞任して以降、話題に上ることが少なくなった「いきなり!ステーキ」だが、今年発売された福袋の中身に《あまりにも酷すぎる》《これは鬱袋》など批判が殺到し、久々にネット上を騒がせている。

「『いきなり!ステーキ』では、毎年12月上旬頃に福袋販売のアナウンスがあり、家で食べられる同チェーンの人気メニューセットなどが好評を博していました。しかし昨年は12月に入っても福袋の告知はなく、今年1月1日になってようやく公式サイトで販売が発表されたんです。しかも今年は例年と違い、300円割引券13枚が3000円で販売されたのみ。さらに、この割引券には注釈が付き、購入した店舗のみで1食につき1枚までしか使用できず、使用期限も今年3月31日までなんです」(フードライター)

 この福袋を1月第1週に購入した場合でも、3月31日まで毎週最低1回は店に通わなければ使い切れず、例えば平日限定のワイルドステーキランチ(150g1240円)を毎回食べたと仮定すると、1万6120円を支払った上でようやく900円が割引となるのだ。なお、福袋は在庫がなくならない限りは2月28日まで販売されているが、もちろん最終日に購入した場合は週に2〜3回は利用しないと使い切れない計算になる。

「リピート客が欲しいという気持ちは理解できますが、さすがにこんな使い勝手の悪い割引券を『福袋』として販売してしまうのは悪手すぎます。店舗に社長直筆の来店を懇願する張り紙を掲示したり、社内報で従業員の家族を店に連れてくるよう呼びかけたり、一瀬邦夫元社長のワンマン経営が『いきなり!ステーキ』の急失速を招いた原因とされていましたが、邦夫社長が退任した後もこんな雑なことをしているようでは、問題は他にもあったと言わざるを得ません」(経営コンサルタント)

 同チェーンを運営するペッパーフードサービスは、昨年11月に2022年12月期の最終損益が14億9800万円の赤字になると下方修正をしている。果たして、邦夫氏の長男である一瀬健作社長のもとで復活することができるのか。

(小林洋三)

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