「これは許せない」ドラゴンボール「一番くじ」の転売が物議を醸したワケ

 兵庫県内の、あるファミリーマートの店舗で、発売されるはずだった「一番くじ」が段ボールの箱ごとメルカリに出品されていたことが発覚した。商品を求めた客に対しては「取り扱いしてない」と対応していたという証言もあり、ネット上で波紋が広がっている。

 転売されていたのは、8月4日発売の「一番くじ ドラゴンボール HISTORY OF THE FILM」という商品だ。歴代の「劇場版ドラゴンボール」をテーマに、人気キャラクター達のグッズが当たるというもので、価格は1回税込み730円。ファンにとってはどの商品が当たっても嬉しい“ハズレなし”のラインナップだ。特に「ラストワン賞」の「伝説の超サイヤ人ブロリーフィギュア」は約26cmの超ビッグサイズ。リアルな質感と、今にも動き出しそうな躍動感は、マニアからの評価も高い。現在、フリマサイトなどでは約1万円前後で取り引きされている人気商品だ。

 問題の店舗に訪れたユーザーは、店舗名を名指しの上で「許さない」とTwitter上に不満の声を漏らした。ユーザーは当時の状況について「発売日10時に買いに行ったら取り扱いしてないの一点張り。メルカリみたらその店の出てた。問い詰めたら店長がフライングで画像含めて流出したらしい。これは許せない」と、怒りをにじませながら綴っていた。

「メルカリみたらその店の出てた」と、投稿者は商品の出どころを特定しているが、特定の理由について「おそらく店長の凡ミスで店舗名のシール剥がし忘れてますが逃げようがないのでとことんまで拡散して追い詰めようと思います」と説明している。
 
 メルカリには、ダンボールを開梱する前の写真がアップされており、ダンボールには店舗名がバッチリ記されたラベルが貼られていたというのだ。騒動発覚後、この写真はメルカリから削除されたようだが、ネットに出回っているキャプチャ写真によると、「75000円」の値で落札されていた。
 
 投稿が拡散されるとネット上では《この手慣れた感じは初犯じゃなさそう。何回もこうして転売してたんじゃ…》《高く売れそうなやつは客に売らずに店長が転売って、悪質すぎ》と、批判の声が噴出している。

 店名の入ったラベルを剥がさずに出品してしまうとは、“転売ヤー”としてのツメが甘かったようだ。

(浜野ふみ)

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