ファミリーレストラン大手「ガスト」など、すかいらーくグループの店舗で、客用のコンセントが使えなくなっているとの報告がツイッターで相次ぎ、戸惑いの声が広がっている。
「2010年頃に『ノマドワーク』という言葉が使われるようになり、多くのファミレスやファーストフード店、喫茶店などでコンセントを自由に使用できる電源席が設けられるようになりました。さらに新型コロナウイルスの感染拡大が起きると、リモートワークの浸透によってコンセント需要が高まり、一気に電源席を導入する店舗が急増したのです。ガストも公式サイトで『コンセント席(電源)あり』を店舗の絞り込み条件で選択できることから、電源席を目当てに利用する人が増えていました」(フードライター)
しかし、12月下旬頃からツイッターで、すかいらーくグループの店舗でコンセントが使えないという報告が増え始め、コンセントの穴が塞がれた画像なども投稿されている。また、現在ガスト公式サイトの店舗検索で「コンセント席(電源)あり」で絞り込みをかけると、「店舗がみつかりませんでした」と表示されるようになっている。なお、すかいらーくグループによると、アフターコロナに伴って食事を目的とした来客が増えていることから、コンセント席の一部見直しをおこなっているのだという。
「これまで電源席が増えてきたことには、ノートパソコンやスマホを電源につないでも店側の負担がほとんどなかった背景があります。しかし、昨年ごろからはロシアのウクライナ侵攻などの影響によって電気代が大幅に値上がりしていることから、ドリンクバーのみで1人で何時間もシート席で粘られてしまうと売り上げ的に厳しいというのもあるでしょう。ただし、すかいらーくグループ利用者は電源席目当ての人も多いだけに、見直しをするのであれば大々的に告知して欲しいものです」(前出・フードライター)
電源席の見直しで、むしろ売り上げを下げる結果を招かなければいいが。
(小林洋三)