女子アナウンサーが起業家に射止められるケースは多いが、女子アナが独立して起業し、後に離婚したというケースは珍しい。元TBSでフリーの林みなほアナだ。
林アナはTBS時代の2016年7月、自身が出演しているラジオ番組を担当していた10歳年上のTBSラジオプロデューサーと結婚。17年11月に第1子となる男児を出産した。19年9月にTBSを退社し、フリーアナへと転身する。
林アナにとって退社は青天の霹靂だった。21年4月配信の「telling,」によると、人事開発部への異動の内示を受け、新たな部署で働くイメージがわかず、退社を決意。フリーアナとして活動する傍ら、新事業にも本格的にチャレンジする。
実は、林アナはTBS時代にダイエットサロンを立ち上げていた。もともと美容やダイエットに興味があり、「自分たちが心から通いたいサロン」というコンセプトでスタート。TBS在職中は副業が禁止されており、運営は全て親友に任せて林アナは無給でお手伝い程度。その後、独立を機に貯金と退職金を注ぎ込み、サロンを親友から買い取り、20年4月1日から正式オーナーとなった。
オーナーとなった直後、新型コロナウイルスの感染拡大によって緊急事態宣言が発令。2カ月間は休業状態となったが、自ら現場に出て1人で施術を続けたという。その経験が「お店をブラッシュアップしていく上でとてもいい機会になりました」とプラス要素に働いた。サロンは軌道に乗り、予約は半年待ちという繁盛店となった。
仕事は順調に進んだが、7月3日更新のインスタグラムで離婚を報告。ケンカ別れではなく、お互いの自由を尊重し、今後も良好な関係を保つために離婚を選択したと説明している。
「20年1月16日配信の『with online』で、林アナは独立したばかりのころは自分の決断が100%正しかったと言いきれる自信がなかったといいますが、『大切なのは〝何を選んだ〟かよりも〝選んだ先でどう生きる〟かが大事』だとして、『自分が選んだ道を正解にしていくしかありません』と強いメッセージを放っています。独立後に選んだサロン経営の道を絶対正解にするという強い意気込みを感じられました。私生活では離婚しましたが、自分が選んだ離婚の選択も必ず正解にするはずです」(芸能記者)
選ぶことよりも、選んでからが本当の勝負だ。
(石田英明)