動画拡散で炎上!「すき家」従業員「雪中接客訓練」の理解しがたい部分

 牛丼チェーン「すき家」の札幌市内にある店舗で、従業員が深夜に雪が舞う中で接客のトレーニングをしている姿がツイッターに投稿され、物議を醸している。

「11月28日、とあるユーザーがツイッターに『深夜に熱心すぎだろ 接客大会とかあるのかな、こんな深夜に雪降ってんのに上着も着ないで感動する』というコメントと共に、2人の従業員が『すき家』店舗の前で制服姿でお盆を構え、左足を出したり戻したりを繰り返す動画が投稿されました。従業員のそばにはポケットに手を突っ込んで見守る上司らしき人物の姿もあり、《すき家は未だにこんなパワハラを平然と続けているのか…》《あんな練習したって接客は上手くならないだろ》といった批判の声が殺到したのです」(ネットライター)

 この動画について「すき家」広報は、実際に雪の中でトレーニングが行われていたことを認めた上で、「練習していたスタッフはすき家の接客コンテストの出場者」であるとし、本人たちが自発的にトレーニングを申し出て担当マネージャーがそれに付き添っていたと説明している。なお、店内に客がいたため外で10〜20分ほど練習をしていたといい、深夜だったのは「前年度の入賞者が、もう1人のシフト時間に合わせたため」だという。

「接客コンテストの練習だったということですが、自発的だとはいえ風邪をひくかもしれない練習がなぜ必要なのか理解できませんね。『すき家』では今年1月に50代のアルバイト女性が倒れて亡くなったことで、2014年に廃止された早朝の時間帯のワンオペ勤務が一部店舗で未だ続けられていたことが明らかになり、批判が殺到していました。そんな企業イメージが低下している中で、本人の希望とはいえ上着も着させずに深夜の雪中で接客の練習をさせれば、どんな反応が待っているかは想像に難くない。もう少し考える必要があったのではないでしょうか」(経営コンサルタント)

 今回の騒動でコンテスト出場者のモチベーションが下がらなければいいが。

(小林洋三)

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