長嶋一茂「ドーハで負けろと思っていた」W杯特集で飛び出した「野球人としての本音」

 元プロ野球選手でタレントの長嶋一茂が11月18日、金曜コメンテーターを務める「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)に出演。「ドーハの悲劇」への本音を語った。

 番組では、11月20日に開幕するサッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会を特集した。カタールの首都ドーハは、かつて〝ドーハの悲劇〟が起きた場所。1993年のW杯アジア最終予選で日本はロスタイム(アディショナルタイム)でイラクに同点ゴールを決められ、W杯初出場を逃した。

 一茂はドーハの悲劇を振り返り、「僕、この年はすごくよく覚えていて、Jリーグ元年ということで、私の父親も(監督として)巨人に復帰した年なんです」と切り出し、「僕は野球やっていたんで、野球界としては申し訳ないですけど、これでサッカーがW杯に行ったら、野球人気が負けちゃうと思っていて。たぶん、野球関係者、申し訳ないですけど、みんな、負けろと思っていたと思う」と本音を吐露。直後、「みんなじゃないですね。ごめんなさい、俺、余計なこと言った。俺は思っていた。正直なところね」と発言の一部を訂正した。

 一茂は、19年4月放送の「羽鳥慎一モーニングショー夜の特大版 今夜決定!平成ニッポンのヒーロー総選挙」(同局系)でも、ドーハの悲劇について今回と同様の発言をしている。ドーハの悲劇は深夜の放送にもかかわらず、視聴率は48.1%を記録。一茂は「プロ野球界が危惧していたのはこの数字。(当時は)巨人戦でも20%いくかいかないかくらいだった。負けてあの数字だったから、勝っていたらどうなったんだろうって、(翌日の)朝、我々の中で話していた」と打ち明けた。

「一茂は野球選手としては不本意な成績に終わりましたが、そこまでプロ野球界全体の人気を考えていたのは意外でした。現在コメンテーターとして活躍していますが、レギュラー出演している『モーニングショー』は事実誤認発言で同局・玉川徹氏の出演回数が激減。歯に衣着せぬ発言で人気の玉川氏の不在が、視聴率に悪影響を与えるとも考えられています。ここ最近、一茂のコメントが長いと賛否両論集めていますが、玉川氏の穴を自分で埋めなければいけないと気負っている可能性があります。また、一茂は番組中に『玉ちゃ〜ん!』と呼びかけたことがありますが、視聴率のために玉川氏の本格復帰を願っているのではないでしょうか」(芸能記者)

 一茂の頑張りに期待したい。

(石田英明)

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