「お咎めなし」阿部渉アナの不貞疑惑は本当に「NHKの職務規程」に抵触していないのか?

 一部メディアで〝局内不貞〟が報じられたNHKの阿部渉アナウンサー。レギュラー出演するラジオ番組「マイあさ!」(NHKラジオ第1)は自ら降板を申し入れ、局からも何らかの処分が下ると見られていたのだが‥‥。

 同局の前田晃伸会長は11月10日、定例会見で阿部アナについて「私どもが調べる限り、職務規程に違反している事実はありません」と報告し、処分しない方針であることを明かした。

 阿部アナのスキャンダルが発覚したのは10月29日配信の「文春オンライン」。約2年に渡り、同局勤務の30代女性と不貞関係にあったと報じられた。勤務時間内での不貞行為の疑いもあったが、結局はおとがめなし。ラジオ番組は降板したものの〝無罪判決〟が下された。

 職務規程に違反していないというが、同局HPの「職員の服務に関する準則」第5条には「職員は、日本放送協会の名誉や信用を損なうような行為をしてはならない」とある。

 2009年から3年連続で「NHK紅白歌合戦」の総合司会を務めるなど、視聴者からの人気、信頼度も抜群の阿部アナ。同局を代表する「エースアナウンサー」として活躍していた阿部アナの不貞報道は、NHKの名誉と信用を損なってはいないのだろうか。

 受信料を払っている視聴者からは厳しい声もあがっている。「職務規程に触れなければ不貞が明るみになってもOKなのか?」「世間の常識から逸脱した行為で処分なしとは…」「不貞のホテル代に受信料は払いたくない」などと非難轟々だ。

 処罰なしとなった阿部アナだが、今後はいばらの道が続く。

「ペナルティがなかったとはいえ、さすがにアナウンサー復帰は難しいと言わざるを得ません。『エグゼクティブアナウンサー』の肩書を剥奪され、閑職に異動となることも十分考えられます。局内では後ろ指を指され、針のむしろ状態でしょう。かといってフリーとして再出発するとしても、正統派のアナウンサーやコメンテーターとしての道は難しい。可能性があるとすれば、2018年のNHK退職後にセクハラ疑惑を報じられた登坂淳一アナの路線でしょうか。〝やらかしアナ〟として汚れ役もできる、笑いのとれるタレントになれればニーズはあると思います」(芸能記者)

 いずれにせよ、再出発の道は険しそうだ。

(石田英明)

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