米Twitterを買収したイーロン・マスク氏が、アカウントの認証バッジを有料化する方針であると複数の米メディアが伝えた。認証バッジは「公式マーク」とも呼ばれ、企業や有名人のアカウントが本物であることを公式に認めるものだが、ネット上ではこれに疑問の声が飛び交っている。
10月31日、マスク氏はフォロワーからの質問に対して「現在、Twitterの認証プロセス全体を改良している」ことを明らかにしており、米ニュースサイト「Platformer」によると認証バッジを有料サービスに組み込むことを検討しているという。
Twitterは現在、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージランドでサブスクリプションサービス「Twitter Blue」を4.99ドル提供しているが、これを19.99ドルに値上げして、認証バッジの獲得にはこのサービスへの加入が必須になるとみられている。
すでに認証バッジが付いているアカウントでも加入しなかった場合、サービス改定時から90日後にバッジが剥奪される可能性もあるというが、ネット上では《良い取り組みだと思う。これでなりすましやボットが減るなら安いもの》《有料化することで、認証の基準も明らかになるだろうし、不透明性がなくなっていい》と歓迎する声がある一方で、《ぶっちゃけ月に3000円も出してまで付けるほど認証バッジって価値ある?》《むしろお金出してバッジを買うなりすましとかいそう》など有料化を疑問視する意見も見られた。
「認証バッジが有料化されたとしても、サブスクに入れば誰もがもらえるわけではなく、そうした明確な基準も今後、設けられると思います。企業や著名人の中にはなりすましに悩まされているアカウントも少なくないので、有料化されれば加入するアカウントも多いのではないでしょうか。また、Twitterは売上の9割が広告費となっていますので、認証バッジの有料化でサブスクでの収入が増えれば、さらにツイートの機能を高めることにお金をかけることもできるでしょう」(ITジャーナリスト)
日本はTwitter Blueの提供はまだだが、認証バッジの有料化に合わせて導入されることになるのだろうか?
(小林洋三)