長澤まさみも「お気に入り」静岡のハンバーグチェーン「さわやか」県外出店発言の波紋

 10月18日、静岡県内で絶大な人気を誇るハンバーグレストラン「さわやか」の社長が浜松市内の大学で特別講義を行い、同レストランを県外進出させる可能性があることを明らかにした。県外にも多くのファンがいることから喜びの声が上がる一方で、意外にも反対する意見も少なくない。

「『さわやか』は1977年にコーヒーショップとしてオープン。89年には炭火焼きレストランとなり、牛肉100%の挽肉を備長炭によって焼き上げた『げんこつハンバーグ』が人気を博し、現在は静岡県内に34店舗を展開しています。女優の長澤まさみや、ももいろクローバーZの百田夏菜子など県内出身の芸能人がファンを公言していることから、首都圏から足を運ぶ人も多く、御殿場プレミアム・アウトレット内にある店舗では開店前に1日分の受付が終了することもあるほど人気なのです」(グルメライター)

 今年8月にgooが公開した「全国展開してほしいご当地チェーン店ランキング」では2位になるなど県外進出の期待が高まる中、富田玲社長は講義で時期について明言することは避けたものの、県外進出する可能性があることに言及したのだった。

「ただ、これにネット上では《静岡でしか食べられないという希少性に価値があるわけで、県外進出は諸刃の剣の可能性も十分にあると思う》《頑なに静岡県内での出店を守ってきたことが人気の秘訣。もし東京で出店すれば他店に埋もれてしまう》《あの味のクオリティが落ちてしまうのが心配》など反対の意見も散見されます。『さわやか』は静岡県人のアイデンティティとまで言われており、また袋井市の工場から出荷される肉の鮮度が命。長距離配送となる東京進出には県内からも疑問の声が出ているほどで、こうした指摘がある以上、県外進出するのであれば慎重さが求められそうです」(地元記者)

 21日には、「さわやか」の公式ホームページに「話題になっております県外出店につきましては、学生の方からの質問に対して、あくまで長期的な人財育成も踏まえた将来の可能性の一つとして挙げたもの」として、社長の署名入りで現時点での県外進出計画を否定する文面が掲載されているが、それほど注目度が高いということだろう。

(小林洋三)

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