「北朝鮮弾道ミサイル」を伝えた「めざまし」三宅アナと「8」谷原章介の明暗

 10月4日朝、北朝鮮から弾道ミサイルが発射され、東北上空を通過して排他的経済水域(EEZ)外の太平洋に落下したと見られている。これについて報道したフジテレビの「めざましテレビ」と「めざまし8」で明暗が分かれた。

 この日の「めざましテレビ」では、北朝鮮の弾道ミサイル問題を速報。続く午前8時からの「めざまし8」でも報道されたが、登場したのは「めざましテレビ」メインキャスターで同局の三宅正治、井上清華、生田竜聖アナウンサーら。この問題を先に伝えていた「めざましテレビ」の布陣が「めざまし8」の時間帯に入っても、引き続き担当したほうがスムーズだと局側が判断したのかもしれない。

 三宅アナらはミサイルが上空を通過したと見られる青森市のライブ映像、松野博一官房長官の会見、交通情報などを交え、特に慌てることなく冷静に伝えた。ネット上では「三宅さんたち、残業、お疲れ様です」などと労いの言葉がかけられていた。

 8時45分になり、「めざまし8」がようやくスタート。メインキャスターの俳優・谷原章介、同局の永島優美アナが登場し、ミサイル問題を続報。ところが、緊急事態の放送に慣れてない谷原にツッコミが入った。朝鮮半島情勢に詳しい専門家にリモートインタビューをした際、「ここのところ、北朝鮮は9月、10月と数多くミサイル打ってきましたけれども、久しぶりに日本の上を通過する中距離弾道ミサイルを打ちました。いかが思われますか?」と質問。谷原の〝久しぶり〟という表現にネットでは「そういう表現はないだろ」「久しぶりはさすがにない。言葉を選んで」「間違ってはいないけどw」などとダメ出しが相次いだ。

 その後、谷原は「北朝鮮は中距離よりも長い弾道ミサイルのICBMを持っているんですか?」と質問し、専門家は「持っていますね」と即答。北朝鮮は今年3月、ICBM(大陸間弾道ミサイル)を発射し、日本の領海に近いEEZ内に落下したばかり。視聴者目線での質問だったかもしれないが、日本の危機に関することなので、「めざまし8」のオンエア前に調べておいてほしかった。

「緊迫感がありながらも冷静に伝えた三宅アナ、表現や知識に疑問があった谷原とでは、緊急時の対応に差があることが歴然となりました。ネット上でも『谷原と永島アナでは三宅アナの安定感に遠く及ばない』『有事には不慣れなタレントキャスターでは力不足』『緊急事態のときはやはりベテラン』などと、三宅アナの評価が爆上がり。また、井上アナ、生田アナも落ち着いており、安定感がありました」(テレビ誌ライター)

「めざましテレビ」と「めざまし8」の差はここにあった。

(石田英明)

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