「キングオブコント」の決勝に6回進出するなど、実力派として全国区の知名度を得たお笑いコンビ「さらば青春の光」。その頭脳である森田哲矢が大ブレイク中だ。天才テリーともTOKYO MX「遊戯配信」で共演中。借金にまみれたグータラ生活から現在までを振り返った。
テリー こうやってちゃんと話すの初めてだよね。
森田 そうですね。今、一緒に番組をやらせてもらってますけど(TOKYOMX「遊戯配信」)、そこまで話す時間はないですからね。
テリー 今日はよろしくお願いします。まず、芸人にはいつ頃からなりたいと思ってたの?
森田 それはもう小さい頃からですね。志村けんさん辺りから入って、それこそ「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」ドはまり世代というか。僕は振り切ってる人が好きで。高田純次さんがやっぱり好きでしたね。こんな適当で、こんなたぶん大金持ちの世界って素晴らしいな、みたいな感じは思いましたね。
テリー 子供の頃にもう「金持ち」っていうワードが入るんだ。
森田 入ります、入ります。やっぱり金は稼ぎたいなって思ってましたね。
テリー 「モテたい」っていうのは?
森田 今もありますけど、全然モテなかったですね。夏祭りの櫓(やぐら)の上でミスチルのコピーバンドやってるヤツのほうがモテてて。「他人の曲、歌ってるだけやんけ」と思ってましたけどね。
テリー あ、そういう捉え方するんだ。
森田 PTAのコネで出れてるだけなんですけど、それが学校で唯一のバンドだったんですよ。そいつらがモテてるのが悔しくてしょうがなかったですね。
テリー その時「じゃあ俺もミスチルやろう」とは?
森田 それは思わないんですよ。「ギターとか弾かれへんよな」とか思っちゃうんで。
テリー 例えば、高校時代はどんな学生だったの。
森田 高校は一応楽しくやってたんですけど、高2で留年しちゃったんですよ。普通、留年って出席日数が足りてないヤツがするんですけど、僕、ほぼ皆勤で留年したんです(笑)。ほんとにテストの点が悪くて。
テリー バカだったの?
森田 バカじゃない(笑)。いや、総じてバカなんですけど。入ったのが定員360人で、受験生が370何人とかの、もう落ちるヤツなんて数%しかいない高校だったので、学力とは、もしかしたらちょっと見合ってなかったかもしれないですね。で、中間テストとか期末テストとかあるじゃないですか。あの時期が楽しくてしょうがないんですよ。2時間とかで帰れるんで。
テリー 昼ぐらいに終わるよね。
森田 だから、「そのあと遊べる」っていう感覚で1年過ごしてたら留年したんですよね。
テリー 高校生で留年って死刑宣告だよね。
森田 そうですね。高2になると留年したヤツと一緒のクラスになるんですよ。で、そいつを見てて、「留年なんか絶対イヤや」って思ってたら自分が留年したんで。
テリー あ、そう(笑)。
森田 それまでは割と陽キャでやってたんですけど、留年してからは陰キャというか。休み時間はずっと1人で本読んでるみたいな感じで、周りとあんまり馴染まない感じになってましたね。
*テリー伊藤対談(2)に続く