「GU」秋冬物「価格据え置き」発表に反発の声が出るのはナゼ?

 ファッションブランドの「GU(ジーユー)」は9月12日、秋冬向けの事業戦略発表会を行い、主力商品の価格を据え置くと発表した。兄弟ブランドの「ユニクロ」は一部商品の大幅値上げを発表して批判を受けたが、なんと価格を据え置いたジーユーに対しても批判の声が上がっているというのだから不思議だ。

「発表会でジーユーの柚木治社長は、『日本経済は景気が良くて物価が上がっているわけではないので、お客様の財布のひもは固くなったまま。だから、価格を据え置く』とし、主力商品であるニットなどの価格を3000円以下に抑えることを明らかにしました。生産拠点の統廃合や生産する商品の絞り込み、使用する素材の共通化など、徹底的なコストカットをおこなったといいます」(ファッションライター)

 さらに柚木社長は「色々なものが値上がりしているが、せめてファッションだけは価格を変えず、今まで通り楽しめると思ってほしい」としていたが、このGUユーザーにはありがたい方針にもネット上には《確かに一連の値上げはキツいけど、今の値上げは仕方ないと理解している。むしろ価格を据え置くことの方が日本の経済をダメにする気がする》《徹底的なコストカットでどれだけ下請けが泣いているのでしょうか…》《安値志向は我が身に返ってくることも、消費者は分かりはじめている。今さら価格据え置きを称賛する風潮もない》など厳しい意見が相次いでいるのだ。

「今年6月にユニクロがフリースを1990円から2990円へ1000円値上げすると発表した際には、《1000円の値上げはさすがに足が遠のく》《これは家計が受け入れられない》と批判的な意見が多く見られましたが、価格据え置きでもこれほどの反発が出るとは驚きです。消費者としては商品が値上がりするのはツラいけど、デフレが続いて給料が上がらない現状ももどかしいという思いがあるのだと思います」(経済ジャーナリスト)

 むしろ値上げをしないのであれば、わざわざ発表しない方がいいのかもしれない。

(小林洋三)

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