GUの「スウェットセット」の値上がりに、消費者から悲鳴が上がっている。
GUは元はファーストリテイリングとダイエーの業務提携により、ユニクロのノウハウを生かしつつ、さらに低価格なカジュアル衣料品を販売する新ブランドとして2006年に誕生。当初は“劣化版ユニクロ”などとも言われたが、今や“本家”に迫るほどの勢いある展開を見せている。
特に若者に人気のスウェットセットは、1500円以下というお手頃価格で大ヒットした。ところが現在は原料高や円安などの影響もあり、2990円と大幅値上げされている。SNSでは「スウェットセット、おまえ田舎の中学生のお小遣いで買えるコンビニ行きユニホームじゃなかったんか」「もうGUも買うの躊躇する値段になってきた」「なんかGUに2990円は出したくない」などと不満の声が渦巻いている。
ならばとユニクロのスウェットセットを見てみると、こちらも同様に値上げとなっており、いまや3990円だ。
「GUといえば安さがウリでしたが、今ではかつてのユニクロの価格帯になっており、足が向かなくなったという人も少なくない。代わりに人気になっているのは『ワークマン』です。価格はGUに比べ若干お高めですが、現場作業や工場作業向けの衣料を作っているだけあって機能や耐久性は申し分ない。GUやユニクロから乗り換える人が相次ぐのも納得です」(トレンド誌ライター)
最近はかつてのGUよりもさらに安価なSHEINに流れる消費者も少なくないが、商品から発がん性物質が検出されるなど安全性に懸念が残る。いくら安くても危険な商品を選ぶ消費者は限られるだろう。
ほとんどの商品が1000円以下だったGUだが、今やすっかり過去の話になってしまったようだ。
(ケン高田)