景表法違反で返品続出の「クレベリン」パッケージ変更で販売継続へ

 8月16日、大幸薬品は2022年12月期第2四半期(1月〜6月)決算説明会を行い、空間除菌を謳ったことで消費者庁から措置命令を受けた「クレベリン」を新パッケージに変更して販売を継続すると発表した。

 クレベリンは今年4月に消費者庁から〈空間に浮遊するウイルスや菌を除去〉などの表示には根拠がなく、景品表示法違反(優良誤認)に違反しているとして措置命令が出されていた。これを受け同社では、商品のパッケージを一新し、これまでの表示から〈二酸化塩素分子のチカラ〉に変更。価格や成分はそのままで販売を継続するという。

 大幸薬品の22年12月期の連結業績予想は最終利益が33億円の赤字で、措置命令によるクレベリンの返品が相次いだことで2期連続の赤字となる見通しだ。しかし、柴田高社長は説明会の中で「クレベリンの撤退を考えていない」と述べ、「今後は正露丸とクレベリンに経営資源を集中する」考えを明らかにしている。

 しかし、これにネット上では《空間除菌効果が認められず、医薬品ではなく雑貨として売られているんだよね》《クレベリンに経営資源を集中するって大丈夫なの?》《成分そのままでパッケージだけ変えて売り続けるって…。大幸薬品はクレベリンと心中するつもりなのか》など販売継続を危ぶむ声が相次いでいる。

「クレベリンは新型コロナウイルス流行初期に『空間除菌が出来る』との噂が広まったことから爆発的に売れ、さらに需要が拡大すると見込んだ同社は新工場に巨額を投じているため、引くに引けない状況なのでしょう」(経済ジャーナリスト)

 現在、大幸薬品のホームページにあるクレベリンの説明には、「実生活空間での除菌機能の確認はしておりません」「実生活空間での成分の広がりや発生期間はご利用環境により異なるため確認しておりません」とある。果たしてこの商品に業績を改善させるほどの需要が生まれるのか、今後に注目したい。

(小林洋三)

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