2位の巨人に大差をつけて首位を走る、高津臣吾監督率いる東京ヤクルトスワローズ。一方、立浪和義新監督率いる中日ドラゴンズは、34勝46敗1分けと12の借金を作り、最下位に落ち込んでいる(7月12日時点)。
東海テレビのYouTubeチャンネル〈【東海テレビ公式】ドラHOTpress〉の中で、中日のレジェンド・山本昌氏とセ・パ両リーグで本塁打王に輝いた山﨑武司氏が、両チームの差について分析した。
山﨑氏は「高津監督の1年目(2020年シーズン)年は弱かった」(41勝69敗10分けで最下位)としてうえで、
「高津監督の采配って、意外と腹を括るのが早い。作戦的にも、前進守備か後ろっていうのも、意外と前進守備取らないんですよ。(点を)取られてもいいから後ろ下がれっていう。そういう腹の括り方は1年目からやってて」
と、ヤクルトの監督と選手の構築された信頼関係を挙げ、対する古巣でもある中日については、
「ドラゴンズは全然違うんですね。どっちかっていうとドラゴンズは前来い前来いで、(点を)取られたくない、取られたくないで…。ま、それは点数が取れないからそうなるんですけど」
一方の山本昌氏は、絶不調だった投手陣を2年で立て直した高津監督の手腕に着目。
「去年優勝した時もね、投手陣を無理して使わない、ちゃんと決めごとを守るなという印象がある。奥川君、王手かけて優勝あるぞっていうときには使いたいじゃない。中7日なら大丈夫だろうとも思うんだけど、2年目の将来あるピッチャーはちゃんと中10日空けていく。これ最後の日本シリーズまで守ったからね」
と、ローテーションを決して崩さない点、また、負けても表情が変わらない泰然自若の姿勢を評価した。また、高津監督の人柄に関しても、人を笑わせるセンスがあるとして山本氏はこんなエピソードを披露した。
「ハワイでいっしょにカラオケ行ったら1000点取ったのよ。ボンジョビの歌を入れて、英語の。で、歌ったら1000点だったの」
MLBで鍛えた英語力がものをいったようだ。
ヤクルトは8日から、高津監督はじめ1、2軍合わせて27人の新型コロナウイルス感染が確認されており、優勝マジックは点灯したものの、大きな試練に立たされている。特例2022代替選手として14人が出場選手登録されたが、強い信頼関係でチーム一丸となり乗り切ってほしいところだ。
(ユーチューブライター・所ひで)