「ストレス緩和」「睡眠の質向上」といった効果から人気が過熱して現在も入手困難な状況が続く「ヤクルト1000」だが、製品を配達する「ヤクルトレディ」への迷惑行為の報告がSNS上に相次いでいる。
「6月10日頃からSNS上にヤクルトレディへの迷惑行為の報告がされるようになりました。その内容は、『自転車の前で1000欲しさに待ち構えられる。断ってもそこにあるじゃないかと次から次にくる。もう怖いしつらい』『配達途中で呼び止められるだけでなく車やバイクで尾行をされたり、揚げ句の果てには配達でバイクから少し離れた際にケースから商品が盗難されたこともある』などの話を直接ヤクルトレディから聞いたというもの。ヤクルトレディをしていると名乗るアカウントも『ほんと、それなんです。制服で外出るの少し怖い』と迷惑行為が起きていることを認めているのです」(ネットライター)
なお、ウェブメディアの「ENCOUNT」の取材によると、ヤクルトもこうしたヤクルトレディへの迷惑行為が報告されていることを把握しており、現在、事実確認を進めているという。
「フリマアプリなどでも高額転売が相次いでいる『ヤクルト1000』ですが、『メルカリ』では食品の出品に関するガイドラインに違反することから、10日から同商品の出品の削除を進めています。加えてネット上で“ヤクルトレディに路上で声をかければヤクルト商品が買える”などという誤情報が拡散。こうした状況が、さらに迷惑行為を加速させているようです。現在、ヤクルトレディによる宅配『ヤクルト届けてネット』での同商品の新規申し込みの受付も一時休止しており、当然、ヤクルトレディに声を掛けたとしても購入は難しい。ヤクルトによれば7月をめどに増産して安定供給を目指すとしているので、そこまで待つしかありません」(フリージャーナリスト)
これ以上ヤクルトレディが被害に遭わないことを願うばかりだ。
(小林洋三)