パパ活疑惑で雲隠れ、吉川赳議員のTwitter拡散で丸川珠代議員が赤っ恥

 参議院選挙の公示を6月22日に控え、自民党が揺れている。火種は18歳女子学生との「パパ活疑惑」が報じられた吉川赳衆院議員。説明責任を果たさないまま、6月15日に国会は閉会。以降も雲隠れ状態は続き、このまま辞職しなければ6月中にも約280万円ものボーナスを受け取ることになる。
 
「地元の支援者でも吉川議員と連絡が取れない状況が続いて、業を煮やした地元の富士市の支部は、17日に党の県連に議員辞職を勧告する上申書を提出。吉川議員の“形跡”はネット上からも消されつつあります。すでに自民党を離党していることから、党の公式サイトのリストからも削除され、吉川議員の公式サイトやFacebookは閲覧不可の状況になっています」(政治部記者)

 そんな中で、注目を集めているのがTwitter上に今も残る「自民党公認【吉川たける】事務所」のアカウントだ。ネットライターが解説する。

「昨年10月、衆議院選挙を前に選挙関係の情報発信用に作られたアカウントで、日々の演説動画などがアップされていました。選挙では比例で復活当選し、11月1日に《ご支援くださった皆様に心より感謝申し上げます!》と感謝の意をつづってからは全く更新されていません」

 同アカウントには岸田文雄総理も応援メッセージを寄せていた。岸田総理は動画の中で「これからの日本を切り拓くうえで、吉川たけるさん、なくてはならない存在です。ぜひみなさんの力を静岡5区、吉川たけるさんに与えていただきますよう、自民党総裁として心からお願い申し上げます」と投票を呼び掛ければ、丸川珠代元五輪相は、選挙カーの上で声を張り上げてこう訴えていた。

「みなさまの暮らしをよくするために頑張ってきた。この若きエースを私は絶対にみなさんのお役に立ててほしいんです。働かせてほしいんです。お願いです。この選挙は厳しい選挙ですけれども、私たちは政権与党にみなさんの思いを届けられる」

 続けて丸川議員は吉川議員の手を握り、高々と上に掲げると、「吉川たけるしかいない。その思いでひとつになろうじゃありませんか。どうか吉川たける、吉川たけるをみなさん、ご支援ください。宜しくお願い申し上げます」と訴えて聴衆に頭を下げていた。
 
「今回の参院選を前に、丸川議員の応援演説動画はTwitter上で拡散され続けています。昨年の選挙では、多くの自民党議員が応援にまわって、投票を呼び掛けていました。すでに離党しているとはいえ、岸田総理にしても丸川議員にしても、“パパ活議員”を熱心に支援した証拠とも言えるわけで、赤っ恥以外の何物でもないでしょうね」(前出・ネットライター)

 人を見る目がなかったと言えばそれまでだが、政治家にとってはそれは致命的な問題かもしれない。

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