大リーグ「大谷ルール」採用の背景を元日本担当スカウト・角盈男氏が動画でぶっちゃけ!

 今シーズンより大リーグで採用された通称「大谷ルール」は、先発投手が降板したあとも、DH(指名打者)として試合に出続けられるルールである。しかし、このルールが実際に適用されるのは、大リーグの中でも大谷だけとみられていることから、現地でも「大谷ルール」と呼ばれている。
 
 そんなエンゼルス・大谷翔平の“偉業”について、元プロ野球選手の角盈男氏が語っている。
 
 角氏はYouTubeチャンネル〈アスリートアカデミア【岡崎郁 公式チャンネル】〉に出演。ロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム(現ロサンゼルス・エンゼルス)の日本担当スカウトを過去に務めており、大リーグ事情を知悉する立場として次のように指摘した。
 
「アメリカもね、あんまりお客さん入ってないのよ。だから、お客さんをとにかく入れるため…」

「大谷ルール」が採用された背景には、大リーグの厳しい経営事情があるというのだ。ただ、なぜ“大谷頼み”になったのかが重要で、角氏は、

「オレ、大谷の何が凄いかと言ったら、アメリカ人のファンを味方にしたもん。フォアボールとかブーイングなんだよ。しかも、相手のグラウンドに行って、それで相手のファンがブーイングするんだもん。アメリカ人を変えたから、オレ凄いなと思うよ」
 
 相手ファンをも魅了する大谷劇場。昨年、ホームラン王を争った際、打席に入った大谷の「四球」の多さ、そしてファンの反応を振り返り、その圧倒的活躍と人気に感心しきりの角氏だった。

 大リーグはルールを頻繁に変えることでも有名だが、1人の選手のために変更することは他に類を見ない。角氏ならずとも、日本人として誇らしい限りだ。

(ユーチューブライター・所ひで)

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