男子学生にナプキンを…「サンデー・ジャポン」良原安美アナのVTRが物議

 5月8日放送の情報番組「サンデー・ジャポン」(TBS系)のある企画が《性ハラでは?》と視聴者から疑問の声があがっている。

 同局が力を入れているプロジェクト「地球を笑顔にするWEEK」の一環として、同番組でも「サンジャポSDGs企画」を実施。この日の放送ではSDGs17の目標のうち「ジェンダー平等を実現しよう」の項目を取り上げ、近年社会問題となっている“生理の貧困”について特集した。VTRの冒頭では「これは女性だけではなく男性にも考えてほしい問題です」と視聴者に訴えかけ、貧困女性が抱えている「生理用品を入手できない」という悩みについて深掘りした。

 多くの女性にとって欠かせない生理用品だが、貧困や事情により入手しにくい人がいるという現状を受け、昨年6月には「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」にも“生理の貧困”が明記されるなど、深刻な社会問題となっている。同年の内閣府男女共同参画局の方針でも、「健康や尊厳に関わる重要な課題」だと指摘。改善のため、各省が新たな制度づくりなどを検討している。

 番組では“生理の貧困”について、民間企業や地方自治体で支援の取り組みが広がっていることを紹介。しかし、支援の制度ができる一方で、支援が必要な女性の「恥ずかしくて支援を受けられない」という声があることも取り上げた。配布方法などに未だ課題がある中、全国の大学に先駆け、学内の女子トイレの個室に「無料ナプキン装置」を設置した静岡県立大学に番組が取材。同大学の学生6人と良原安美アナが生理に対する恥ずかしさを考えるという企画があった。

 企画の中で3人の男子学生に対し「生理に対してどのようなイメージを持っているか」と質問。これに学生は「そういう話題になったら気まずくなるみたいなときはあるかもしれないですね」などと回答。その後、良原アナは「生理用品って触ったことありますか?」と男子学生達に尋ねると、生理用品を触ったことがないという男子学生達に生理用ナプキンを手渡し、その場で開封させ、「気まずい?」と声をかけるシーンがあった。

 このシーンに対しSNS上では《男子学生にナプキンを開かせる、何の意味?何ハラ?》《男子にナプキンを触らせようなんて、それこそどうなの?》《生理用品を触って、何が分かる?関係ある?何か違う気がする》《女子アナにナプキン渡されて、『開け方分かる?』『気まずい?』とか聞かれたら、そりゃ気まずい笑》《顔も名前も出して、全国放送カメラ前で生理用品開かされるのは性ハラじゃない?》《男性に生理用品渡して、開いてみせろって、バリバリって…なんか嫌だった。女性が男性に対して性的な嫌がらせをしているように見えた》《学生に顔出しでナプキンを触らせ、開けさせる…この番組、一体何をさせているんだ!》と批判コメントが殺到している。

 番組では生理をタブー視することが支援の行き届かない要因にあると結論付けていたが、男子学生に人前でナプキンを開封させるような行為がタブー視しないことに繋がるのであろうか。男性視聴者も女性視聴者も、快く思わない放送内容となってしまった。

(浜野ふみ)

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