人気のクズ芸人を超えた! 我が家・杉山裕之の笑いにならない極悪言動

「キングオブコント2021」で空気階段(鈴木もぐら、水川かたまり)が優勝して、“クズ芸人”の需要が高まった。鈴木と同じく、ギャンブル好きで借金を背負った岡野陽一、相席スタートの山添寛、ザ・マミィの酒井貴士らはクズで仕事を増やし、テレビで目にすることも増えた。

 一方では、リアルにクズすぎて仕事も仲間も失った芸人がいる。我が家の杉山裕之だ。

 03年に谷田部俊、坪倉由幸とグループを結成し、来年が20周年の節目。09年には「爆笑レッドシアター」(フジテレビ系)のレギュラーメンバーに抜てきされ、フルーツポンチ、はんにゃ、ジャルジャル、ロッチ、しずる、狩野英孝、柳原可奈子らとゴールデンタイムにコントを披露。番組が終了しても、出演者全員が食うに困らない仕事量になった。

 我が家は、日本テレビ系昼の帯生番組「ヒルナンデス!」にレギュラー出演。しかし、12年に杉山と谷田部が“卒業”。事実上のクビとなった。レポートも回しもうまい坪倉だけが残り、杉山は所属するワタナベエンターテインメントの九州事業本部へ飛ばされた。

 同事業本部では現在、かつて「残念!」のフレーズで大ブレイクした“ギター侍”波田陽区が成功を収めている。そんな九州でナベプロの基盤を築いたのはゴリけん、パラシュート部隊(斉藤優、矢野ペペ)だ。おじさん3人がノープランで旅する「ゴリパラ見聞録」(TNCテレビ西日本)は、地元で知らない者がいないほどの大人気バラエティ。DVDシリーズも飛ぶように売れている。

 そんな“ローカルの雄”の3人は、東京から来た杉山を温かく迎え入れた。九州に腰を据えるために部屋を借りるようアドバイスするなど、献身的に寄り添った。ところが、杉山は助言を無視してホテル住まいを断行。九州を卑下するなどして、みずから関係を悪化させた。そんな積み重ねで行き詰まり、15年に帰京。東京にも居場所はなかったという。

「酔うと決まってクダをまくため、仲間はほぼいない状態。ある席では後輩とケンカして、雰囲気が悪くなったことを気遣った先輩のゆってぃが『ここは俺が持つから』と店を出るよう促しました。ところが1000円足りなかったため『ごめん。貸して』と言うと、杉山さんは『なんだよ、てめぇ。金も持ってねぇのかよ。情けねぇな』と暴言。周りは当然、ドン引きです」(芸能ライター)

 ネタを作っていないにもかかわらず、後輩のネタを批判するクセもあった。グチ、悪口、説教グセを坪倉から指摘されると、「解散だ!」とタンカを切ったこともある。

「事務所の大先輩であるTIMのゴルゴ松本はボコボコにしたそう。焼肉屋に連れて行ったとき、酔った杉山さんが焼けた肉を店の外に放り投げたことが理由だったといいます」(前出・芸能ライター)

 ここまでくると、借金でクズを名乗っている鈴木らがまともに思えてくる。救いようのない真のクズは、杉山で決まりか。

(北村ともこ)

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