「4月18日は午後から株価が下落。2440円前後で推移していたのが2413円まで下げたのはやはり役員の“中毒発言”が影響していると見られ、株主からも客離れを懸念する声があがっています」(投資家男性)
4月18日にSNS上を騒がせたパワーワードが「クスリ漬け戦略」。早稲田大学で16日に行われた社会人向けのマーケティング講座に、吉野家の常務取締役が講師として出席。「田舎から出てきた右も左もわからない若い女の子を生娘のうちに牛丼中毒にする」「男に高い飯を奢ってもらえるようになれば絶対に食べない」などと語ったとされ、受講生のSNSへの投稿によってまたたく間に拡散した。
この騒動を受けて、吉野家は18日に公式サイトに謝罪コメントを掲載。役員の発言を「人権・ジェンダー問題の観点からも到底許容できるものではありません」として、その役員本人も深く反省し、マーケティング講座の主催者側へは改めて対面で謝罪する予定であることを伝えた。だが、この謝罪文にも、ある疑惑が浮上。この謝罪文のプロパティを見ると、作成者の欄に役員名がアルファベットで表示されることから、《本人が書いたのでは?》といった声が噴出していた。
18日放送の「Live News イット!」(フジテレビ)では、街頭インタビューを実施。人々の反応として「軽々しくクスリ漬けっていうのもどうかと思う」「足が遠のきますよね」「気持ち悪いですよね。言い回しのイメージが」といった声を伝えると、画面はスタッフが車の中から電話をかける場面に切り替わる。かけた先は役員の事務所で携帯電話に転送されたのだろうか、「おかけになった電話をお呼びしましたが、お出になりません」とのアナウンスが聞こえ、スタッフは「つながりませんでしたね」と述べた。
「18日放送の『news zero』(日本テレビ)でもこの話題を取り上げました。こちらは吉野家の店舗の前で若い女性たちに街頭インタビューを実施し、『嫌な気持ちになってしまいますよね』『違うチェーンに行っちゃうことあるかも』といった声を紹介していました。看板が見える位置でのインタビューで、大きなイメージダウンは避けられない状況。さらにスタッフは、東京・品川区にある役員の事務所を直撃。赤レンガの外壁でいかにも高級マンションといった雰囲気で、インターホンを押すも、反応はなく、取材者は『呼び出しましたが、応答がありません』とコメント。各局が我先にと役員の生の声を聞こうとしているのがわかります」(メディアライター)
謝罪文を作成することはできても、カメラの前で頭を下げるまでにはもう少し時間がかかりそうだ。