【未来への10カウント】「7520円払ってください」木村拓哉が届けたピザの適正価格を検証すると…

「7520円で桐沢が来てくれるなら安い」「7520円のシーンが頭から離れん」「7520円ってセリフを言わせたら世界一カッコいい」

「7520円」のワードがSNS上を賑わせたのは4月14日夜のこと。木村拓哉主演のドラマ「未来への10カウント」第1話が放送され、劇中のシーンが視聴者のハートをわしづかみにした。
 
 木村が演じる桐沢祥吾は、高校時代にボクシングで4冠を達成したものの、のちに挫折。生きる希望を失い、フリーター生活を送っていたが、恩師のすすめもあって、つぶれかけた母校のボクシング部コーチに就任して再起をはかる。
 
 ドラマ中盤、桐沢がピザをデリバリーしたのはビルの屋上。そこには酒を飲む半グレらしき男が4人。「おい兄ちゃん!」「いつまで待たせんだよ」と毒づく男に、桐沢は「すいません」と謝り、2枚のピザを取り出す。するとチンピラたちは「兄ちゃんじゃねえぞコイツ」「オッサンじゃん」「いい年こいてバイトなの」と絡み始め、さらに「そんなの頼んでねえ」「間違えてんじゃねえよ」と因縁をつける。

 桐沢は「いや…たしかに照り焼きチキンのLサイズとガーリックトマトのLサイズ、注文もらってます。合計7520円です」と主張。男たちは金を払う気はないと言い張り、ピザを強奪すると、桐沢は再び「じゃあ7520円払ってください」と要求。その後、「死にてえか」とすごむ男に蹴りを入れられ、ダウンする桐沢。自死願望を口にして「殴れよ」と言うと、男たちが襲い掛かるも、持ち前のボクシング技術で反撃。うろたえる不良集団を前に、桐沢は「あ〜あ〜あ〜あ〜」と声をあげてから「やってくんないんだったら7520円払ってもらえます?」と言い、1人の男に一歩一歩近づきながら「なな…せん…ごひゃく……にじゅうえん」と詰め寄れば、男たちは降参。財布からお金を取り出して「お釣りあります?」と聞くと、桐沢は男の顔をじっと見据えて「あります」。桐沢はこうして7520円を回収したのだった。ネットライターがその後に起きた「7520円現象」を解説する。
 
「キムタク効果でTwitter上では『7520円』と復唱するユーザーが続出。小さな子供がこのシーンをマネた動画もアップされるなど大盛況。一方、ピザ2枚で7520円という価格設定に、『高すぎないか?』との指摘もありましたが、大手ピザチェーンのサイトを調べたところ、同一商品ではないにせよ、『ジェノバ風ガーリックトマト』はLサイズ4300円。別のチェーンでは『テリヤキチキン』が3660円。合計すると7960円だったので、7520円は適正価格と言えます。放送をきっかけに、ピザを注文したくなった視聴者も多いのではないでしょうか」

 劇中で「7520円」のセリフは4度も繰り返された。名優・木村拓哉が言えば、視聴者の脳裏に焼き付くのも当然かもしれない。

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