ウクライナ軍からの想定外の反撃に遭い、ロシア軍は日に日に劣勢に追い込まれているように見える。さらにはプーチン周辺の裏切りによって、極秘裏に「世紀のクーデター計画」が進行。決行に向けた水面下の動きはいよいよ大詰めを迎えていた。その戦慄の全貌を白日の下に晒す。
戦争犯罪人、侵略者、根っからの悪党。そして、人殺しの独裁者─。
ロシアのプーチン大統領(69)をこう罵り倒してきたアメリカのバイデン大統領(79)は3月26日、訪問先のポーランドの首都ワルシャワで、怒りも新たに「虐殺者」と吐き捨てた上で、ついに決定的な言葉を口にして、トドメを刺した。
「この男が権力の座にとどまり続けてはならない!」
週刊アサヒ芸能3月17日号が先駆けて報じたように、昨年11月、バイデン大統領はNSC(国家安全保障会議)内に「タイガーチーム」と呼ばれる対ロシア戦略チームを緊急発足させ、クーデターによる政権転覆、さらには暗殺をも視野に入れた「プーチン排除作戦」を極秘裏に練り上げてきた。
排除作戦の実働部隊とされているのは米CIA(中央情報局)がプーチン大統領の周辺に潜り込ませてきた政権内の協力者(スパイ)ら。だがバイデン大統領自身がこの排除作戦の存在を強く匂わせる〝禁句〟を公式の場で、全世界に向けて口にしたのは初めてのことだった。
「『権力の座に‥‥』のくだりは、演説の草稿にはなかったフレーズでした。ホワイトハウスは『体制の転換についての話ではない』として、即座にバイデンのアドリブ失言を型通りに軌道修正してみせましたが、いずれも巧妙に仕組まれたパフォーマンスだったとの見方がもっぱらです」(在ワシントン全国紙記者)
つまり、草稿にない失言というのもウソなら、体制転換の話ではないというのもウソ。バイデン大統領とホワイトハウスが演じたアドリブ失言と型通りの火消しという大芝居の目的は─プーチン排除作戦の実働部隊となる協力者らに「まさに決行の機は熟した」とのメッセージを伝えることにあったというのだ。
事実、クレムリン(ロシア大統領府)内の動静をつぶさに観察してきた日本の国際政治アナリストは、
「排除作戦はすでにスタンバイ状態にあります」
とした上で、次のような電撃情報を明かした。
「プーチンは旧ソ連の対ドイツ戦勝記念日にあたる5月9日までにウクライナを制圧できると踏んでいた。ところが、早ければその日を待たずして、遅くとも今年の夏までには、プーチンはクーデターか暗殺によって排除される公算が大きい。最も可能性の高いクーデターの場合、一転、囚われの身となったプーチンはロシア国内で軍事裁判にかけられた後、クレムリンに隣接する赤の広場で公開処刑に処せられるでしょう。ルーマニアのチャウシェスク大統領のように」
89年12月25日、チャウシェスク大統領は両手を後ろ手に縛られたまま、涙を流しながら夫人とともに公開銃殺刑に処せられた。その映像は今でも脳裏に焼き付いている。首都ブカレストにまで拡大した民衆蜂起からわずか4日後の大転落劇だった。
*「週刊アサヒ芸能」4月14日号より。【2】につづく