ウクライナ情勢よりも韓国大統領選、「バイキング」の番組構成に疑問の声

「なんでこの時期に韓国の大統領選を扱うの?」「フジテレビの韓国推しは相変わらず」「ウクライナが戦争状態なのにナゼ?」と視聴者から疑問の声が噴出したのは3月2日放送の「バイキングMORE」(フジテレビ)。

 この日に取り上げたトップニュースはお隣・韓国の話題。「大接戦!韓国大統領選まであと1週間」のテロップを掲げて与野党それぞれの候補のスキャンダルを紹介した。

 与党「共に民主党」の候補には「長男の賭博疑惑」「女優との不貞疑惑」、そして妻の「公金流用疑惑」などが噴出。一方の野党「国民の力」の候補にも「公職選挙法違反疑惑」、さらに妻の経歴詐称問題などが取り沙汰され、双方が潰し合う泥仕合の様相を帯びているという。

 スタジオのトークでは水曜レギュラーコメンテーターのおぎやはぎ・小木博明が、やや的外れなコメントをしたことで、MCの坂上忍から「今週は出てきたけどさ、先週は何やってたの?」「先週は別にズル休みじゃないんでしょ?」と指摘される一幕も。小木は濃厚接触者になったことで、先週の出演を欠席していたのだが、こんな脱線トークをからめつつも、およそ35分にわたって韓国大統領選をスタジオで深掘りしていた。

 疑惑が次々と浮上し、まったく先行きが見えない韓国大統領選挙について、東海大学の金慶珠教授は「韓国の選挙ってお祭りなんですよ」と持論を展開。これに坂上が「大統領選というのはね、日本と違うので」と同調すると、金教授は「ぜんぜん違います。本当に応援して…。巨人・阪神戦みたいな」「その試合はどれだけ泥仕合でも、巨人ファンは巨人ファンだし、阪神ファンは阪神ファン」と野球にたとえてその熱狂ぶりを表現した。
 
 これを受けてSNSには視聴者から「韓国のお祭りに時間を割くフジテレビって…」「巨人にも阪神にも失礼じゃないか?」といった声が寄せられていたが…。

「2月28日の放送でも、日本ではほとんど話題になっていない韓国人歌手・ヨンタクとスポンサーのトラブルを取り上げていました。昨年にも韓国の政治家と女優の不貞スキャンダルを30分近くオンエアして、一部の視聴者からは大不評。『バイキングMORE』は3月で打ち切りとなり、4月4日から新番組『ポップUP!』が始まりますが、そこでも視聴者に馴染みのない韓国ネタを取り上げるのか、注目を集めそうです」(テレビ誌ライター)

 ネット配信ドラマの人気や聖地・東京大久保の賑わいを見ても、韓流エンタテイメントが一過性のブームでないのは事実だが、あまりに露骨な“韓国推し”の番組構成に違和感を抱く視聴者は少なくないようだ。

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