テレビ朝日の富川悠太アナウンサーが3月いっぱいで同局を退社することがわかった。担当する「報道ステーション」も同月いっぱいで卒業する。
富川アナは主要メディアにファクスで退社を報告。「私はニュースの現場が大好きです。報道ステーションを テレビ朝日を その現場の全てを愛して生きてきたこと。感謝と誇りを持って私はこれからもニュースの現場に立ちます」と綴っていることから、退社後も報道に携わる意欲がわかる。一部には“トヨタに入社して自社メディアの「トヨタイムズ」に参加する”との報道もあったが、いまのところ真偽は不明だ。
富川アナは横浜国立大学教育学部卒業の高学歴に加え、同局男性アナきってのイケメン。看板番組「報道ステーション」のキャスターを務めた経験もあり、仮にフリーアナウンサーになっても仕事に困ることはないだろう。
ただし、懸念される要素がないわけではない。富川アナといえば、〝コロナ騒動〟の衝撃があまりにも強かった。2020年4月にコロナ感染し、約2カ月間、自宅療養。問題視されたのは、感染が判明する前から発熱などの症状が出ていたにもかかわらず、「報ステ」に出演していたことだ。番組では感染予防を呼びかけていたが、当の本人がこれでは説得力がなかった。
16年7月に放送された参院選特番「選挙ステーション」では、番組途中で当時首相の安倍晋三氏にインタビュー。そのとき、富川アナはしつこいほど憲法改正について質問していたが、的が外れていたのか、安倍氏から「法律と憲法をごっちゃにされている」と指摘されるという屈辱を味わっている。
17年11月放送の「報ステ」では、暴行事件を起こして引退する横綱・日馬富士と師匠の伊勢ケ浜親方の記者会見で富川アナが質問したシーンが流れた。富川アナは記者会見の後半に質問。ところが、記者会見の前半に出た質問ばかり繰り返したため、伊勢ケ浜親方を呆れさせてしまった。
「これまでは局アナという立場があり、多少のミスは大目に見られてきました。でも、今後、“富川悠太”という看板で仕事していくなら、失態はすべて自分に跳ね返ってきます。富川アナはコロナ感染以降、低空飛行を続けていました。本人も自分の状況をわかってか、退局に当たってのコメントで〝捲土重来〟という言葉を使っています。新しい職場でその言葉を実現させるしかありません」(週刊誌記者)
とりあえず、インタビューの勉強はしておいたほうがいいかも。
(石田英明)