母校PL学園の2年後輩の立浪和義監督、片岡篤史二軍監督が指揮を執るドラゴンズの沖縄キャンプに訪れた清原和博氏。16年2月の逮捕以降、各球団から出入り禁止を食らっていた清原氏がプロ野球のキャンプを視察するのは8年ぶりだが、それ以上に大きな話題となったのは球場外で彼がとった行動について。
23日に友人と車で那覇市内を移動中、交差点で乗用車とスクーターの衝突事故に遭遇。その衝撃で転倒したバイクに乗っていた50歳の男性を安全な場所に運び、飛び散った破片などを友人と協力して速やかに回収。救急車が到着するまで現場に残り、男性だけでなく動揺している乗用車を運転していた女性にも言葉をかけている。
この出来事は各番組が大きく取り上げ、「めざまし8」(フジテレビ系)司会の谷原章介は「番長、ファインプレーですね」と称え、コメンテーターとして出演した教育評論家の〝尾木ママ〟こと尾木直樹氏も「すごく勇気のある行動」と絶賛。さらに沖縄県警も「救助をしていただいたことに感謝しています」とコメントを出しており、清原氏に後日感謝状を贈る可能性があるという。
本人は「交差点のど真ん中で危なかったので、運ばせていただいた」と語っているが、当たり前のようで簡単にできることではない。スポーツ紙のプロ野球担当記者は、「彼の今後を大きく変える可能性がある」と話す。
「実は、中日以外の多くの球団からは未だ出禁状態。テレビ復帰もままならならず、自身のYouTubeチャンネルくらいしか活動の場がない状況でした。しかし、今回の救助活動は薬物事件での逮捕を帳消しとまでは言いませんが、地に落ちたイメージをV字回復させることになりました。これにより各球団への訪問が解禁され、テレビ出演のオファーが届く可能性もあるでしょうね」(同)
今回の人命救助は、清原氏自身の人生を変える逆転ホームランとなるかもしれない。