お笑い芸人は、メジャーコンテストでインパクトを残せば一夜で運命を変えられる。「M-1グランプリ2021」で優勝した錦鯉は休日ゼロで大忙し。9組のファイナリストもテレビ番組で活躍中だ。
モグライダーもそんな1組。所属するマセキ芸能社ではナイツ以来のファイナリストとあって、コンビ歴13年で初めて大きな期待をかけられている。婚約者がいるともしげと、妻子持ちの芝大輔。ともに、まだアルバイト先に籍を残しているという。
芝のアルバイト先は、登録制の清掃会社。バイト仲間には、オダウエダの植田紫帆、そして、わずかな期間ながら相方の小田結希もいた。2人は「女芸人No.1決定戦 THE W2021」で初優勝。そのとき芝はバイト先から、芝もこれに続くよう応援しているといった旨のメールを受け取っている。だが「来週のシフトはいかがしましょうか」と締められていたことから、「そんなにナメられてたんだぁ」と再確認したという。
このバイトは、かねてから女性芸人の間で有名だった。経験者が売れていくというジンクスがあったからだ。過去には「THE W」の19年度覇者である3時のヒロインのゆめっち、ガンバレルーヤのまひるとよしこ、ぼる塾の田辺智加とあんりも登録。また、売れるまでのスピードが異常だった。ガンバレルーヤは1日、ゆめっちは2日でバイトを辞めた。あんりは、研修日にハウスダストが原因で登録を断念すると、あっというまに売れた。
「派遣先のなかでも、銀座のUNIQLOのトイレを掃除するとウンを掴めるという都市伝説めいたものがあります」(芸能関係者)
モグライダーはM-1ファイナリストを機に一気に表舞台へ。オダウエダ、3時のヒロインは「THE W」で優勝で売れっ子に。ガンバレルーヤは人気バラエティ「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ系)のレギュラーメンバーで、昨年は地上波初冠番組「冠ルーヤ」(日本海テレビほか)がスタート。ぼる塾も昨年、初の冠番組「ぼる塾の煩悩ごはん」(テレビ朝日系/現「ぼる塾のいいじゃないキッチン」)をスタートさせており、田辺は趣味のスイーツ食べ歩きを仕事につなげ、食レポ・書籍出版と大忙しだ。
売れっ子芸人は、トイレの神様に見守られているようだ。
(北村ともこ)