M-1ファイナリスト史上最もポンコツなモグライダーともしげ、あわや警察沙汰の大事件

 人気の深夜バラエティ「アメトーーク!」(テレビ朝日系)からは、多くの人気芸人、ロングセラー企画が生まれた。そのひとつに“マセキ3兄弟”がある。マセキ芸能社に所属する出川哲朗を頂点に、次男が狩野英孝、三男が三四郎の小宮浩信。想像を上回る天然ボケが芸として成立している3人。この間抜けな兄弟の“四男”になりそうなのが、モグライダーのともしげだ。

 モグライダーは「M-1グランプリ2021」のファイナリストになったのを機に引っぱりダコに。今年4月の時点で仕事量は、昨年の80倍になった。イケメンで話術が達者な芝大輔は、妻子持ち。ともしげは、婚約者と同棲中だ。

 M-1での活躍によって長いアルバイト生活から解放された2人だが、昨年まで芝は清掃員、ともしげはカラオケ店の給与が主な収入だった。“マセキ4兄弟”になれる素質があるともしげは、規格外のポンコツ。バイト先でも伝説の男だったという。

「ポテトの発注を頼まれて8個注文したところ、80個も届いたといいます。短期間で大量に消費するために発案されたのが『ポテト食べ放題』。すると、それが評判を呼んで売り上げが上昇したそうです」(芸能ライター)

 美談で終わらせないのがともしげ。バイト中に消火器の上に座ってしまい、店内に粉をまき散らしたことがある。客や店員に大迷惑をかけ、警察沙汰の寸前に陥った。ところが、粉はピンク色だったため、あまり反省しなかったという独特な色彩感覚の持ち主でもある。

 定食屋でバイトしていたころは、できる仕事がゼロだった。それでも店長が優しかったため、「君はほんとうに何もできないから、店に来たら炊飯ジャーのボタンを押すだけでいい」と信じられない優遇で、クビにされなかったという。ところがある日、そのスイッチさえ忘れてしまった。炊飯器を開けると、米が水に浸ったまま。慌てた店長はレジから万札を取りだして、「松屋でごはんだけ買ってこい」と指示。ともしげが買ってきたのは、あろうことか牛丼だった。店員総出で上の牛肉を取り除いて急場をしのごうとしたが、すでに肉汁が白飯に染み渡っている状態。使い物にならなかったそうだ。

「そもそも、現在のような坊主のヘアスタイルも失態から生まれています。事務所のトップであるウッチャンナンチャンの南原清隆の舞台を観に行ったとき、最前列のド真ん中で爆睡したのです。見かねた係員が途中で退席させて、以来、反省の意味を込めて坊主頭を貫いているのです」(前出・芸能ライター)

 芸人界のポンコツキング。バラエティ業界ではますます重宝されそうだ。

(北村ともこ)

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