「もう辞めなくちゃいけない」サンドウィッチマン伊達が明かした漫才の引き際

 お笑いコンビ・サンドウィッチマンの伊達みきお(47)が2月10日深夜放送の「やすとものいたって真剣です」(ABCテレビ)にゲスト出演し、タレントのビートたけし(75)とのエピソードを明かした。

 サンドの同番組出演は、MC海原やすよともこの念願だったこともあり、番組では終始お笑いについて超真剣トークを展開。その中でも、芸人にとってシビアな問題である“辞め時”についてが話題となった。

 昨年の「M-1グランプリ」で錦鯉が最年長優勝者となったことについて伊達は「M‐1グランプリ、紳助さんが立ち上げたじゃないですか。紳助さんの最初の定義は『芸人を辞めさせるための大会』ですよね。錦鯉みたいな50過ぎた芸人が優勝しちゃうと、余計辞める芸人減りますよね」とM‐1創設者である島田紳助氏が企画した大会の意図とはかけ離れるのではないかと語った。その上で伊達は「やっぱり辞めなくちゃいけないヤツは辞めたほうが良いと思うんですよ」と芸人の辞め時について冷静な持論を展開。伊達がここまで言うのは、ビートたけしとのあるエピソードが原因にあるようだ。

 たけしと伊達、ナイツ・塙が番組で共演した際、たけしが伊達と塙を集めて「まだサンドもナイツも大丈夫だと思うけど、なにかツッコミたいときに、頭には浮かぶけど名前出てこない時ないか?」と問いかけ、「俺はそれが続いて、漫才辞めたんだよ」とたけしが漫才を辞めた理由を伊達らに明かしたのだという。

 伊達は頭に浮かんだツッコミが出てこない現象にかなり心当たりがあるようで、「だからもう辞めなくちゃいけないんです」「やっぱりツッコミたい時に、んんんーって、あるじゃないですか。ううー、あいつなんだっけなって全然出てこない。10分後くらいにフッと浮かぶときあるんですけど、もうそれじゃ遅いじゃないですか、そうなったら辞めなくちゃいけない」「それが刺さりましたね」と伊達自身も漫才の辞め時であると自虐的に語った。
 
 これに対しMCの海原ともこは「あたしら、サンドウィッチマン、ナイツ、中川家はそれもネタにできるはずです。忘れた10分間を誤魔化しながらいけて、『思い出した』『いや今かい!』って言いながら。頑張りましょう!」と芸風でカバーするよう激励した。
 
 潔い引き際は芸人にとって憧れなのかもしれないが、まだまだサンドウィッチマンの活躍を見たい視聴者は多いのではないだろうか。

 (浜野ふみ)

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